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「水洗いだけ」はNG 知らずに蓄積するマイボトルの見えない汚れ プロが教える正しいケア方法
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節約にもなり、こまめな水分補給にも役立つマイボトル。中身は「水だけ」だからと、水洗いだけで済ませてしまう人もいるようです。しかしボトルの内側には、水に含まれるミネラルや、口を付けて飲むことで入り込む雑菌などの“見えない汚れ”が蓄積し、放置するとサビや腐食の原因になるおそれがあります。タイガー魔法瓶商品企画担当の高田愛子さんに、清潔に使い続けるための正しいお手入れ方法を伺いました。
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「水だけ」でも汚れる?
色もニオイもつかない水なら、汚れていないから大丈夫という思い込みは禁物です。高田さんによると、ボトルの中の汚れは主に「水に含まれる成分」と「口から入る雑菌」の2つが原因だそうです。
まず注意したいのが「水垢(カルシウム・マグネシウム)」です。水道水に含まれるミネラル分が、水分の蒸発や温度変化の過程で結晶化し、ステンレス表面にこびりつきます。
「これが『水垢』で、一度固まると水ですすぐだけでは落ちません」と高田さんは指摘します。もしボトル内に「サビのような赤い斑点」や「ザラザラしたもの」が見えた場合、多くは水に含まれるミネラル成分などが付着したものと考えられます。
次に、直接口をつけて飲む際に入る「ヌメリ(バイオフィルム)」です。唾液に含まれる成分や細菌がボトル内に入ると、わずかな有機物をエサに細菌が増殖します。細菌が自分たちの身を守るためのバリアを作ったものが、水洗いでは落ちないヌメリの正体です。
「汚れの膜(水垢やヌメリ)が残存すると、その汚れが『足場』となり、さらに汚れが蓄積しやすくなる悪循環に陥ります」
放置し続けると、ボトルの内側に施された汚れを弾く防汚加工などの機能が弱まるだけでなく、サビの原因になったり、状態によっては腐食が進んで劣化し、ステンレスに小さな穴が開いたりすることもあります。
プロが教える正しいお手入れ方法とは
お気に入りのボトルを清潔に保つために、今日から見直すべきお手入れの正解を伺いました。
「使用した日の終わりには、必ず中性洗剤を使ってステンレスの表面を傷つけないソフトスポンジで洗ってください」
水洗いだけでは完全に汚れを落としきれません。また、硬いタワシでこすると、ステンレス表面に傷が付き、細菌の発生場所となり、不衛生になりかねません。除菌のつもりで塩素系漂白剤を使用するのも控えましょう 。塩素はステンレスの酸化皮膜を傷め、サビや腐食を進行させるおそれがあります。
さらに洗浄後の乾燥も重要です。高田さんによると、「逆さにして斜めに立てかけるのが理想」とのこと。垂直に置くと密閉されて中が乾きにくいため、「空気が通る隙間を作ることがポイント」だといいます。
しっかり洗っているのにニオイが気になるときは
もし、しっかり洗ってもニオイが気になるという場合は、フタや飲み口、パッキンなどの細かい部分の洗い残しや、ボトル内面の汚れの可能性があります。汚れの状態に合わせて、以下のケアを試すのが良いでしょう。
○ザラザラした水垢(ミネラル成分)
約10グラムのクエン酸をぬるま湯で薄めて本体に入れ、2~3時間後にやわらかいブラシで洗ってすすいでください。
○しつこい茶渋やコーヒー汚れ
メーカー推奨の洗浄剤が効果的です。ぬるま湯と一緒に洗浄剤を入れ、数時間放置したあとにすすいでください。
それでも汚れが落ちないときは、衛生面を考えて買い替えのタイミングかもしれません。メーカーによっては、フタやパッキンなどの部品だけでも買い替え可能なので、まずはパーツの交換を検討してみるのも良いでしょう。
毎日口にするボトルだからこそ、日々のお手入れを見直し、清潔に保って気持ち良く使いたいものです。
(Hint-Pot編集部)