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「これはイタリアでも人気が出るかも」 日本の誠実なものづくりにイタリア人が感動 感激が止まらなかった食べ物とは
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日本には、海外の食文化に敬意を払いながら独自の工夫を重ね、進化してきた食べ物が数多くあります。そうして生まれた多彩な味や表現が、海外の人々に驚きや感動を与えることも少なくありません。アメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第42回は、イタリア人がうなった日本のスナック菓子についてです。
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疑いの目を向けたイタリア人が漏らした本音
ロサンゼルスの日系スーパーマーケットには、日本で親しまれているお菓子がたくさん並んでいます。そのなかのひとつを食べていると、「何これ?」と、興味を持ったイタリア人の友人に話しかけられました。
このとき食べていたのは、日本でも大人気のピザポテト。ポテトスナックにチーズ味のフレークがトッピングされたお菓子で、さらに「期間限定のジェノベーゼ味」と説明すると、彼は少し怪訝そうな表情に。「本当にあの味がするの?」と半信半疑ながら、「まあ、試してみようじゃないか」と口に運びました。
すると、食べた瞬間に彼の表情が一変。「おいしい! 本当にジェノベーゼの味がするよ」と、味の再現度の高さに目を見開きました。「本物はもう少しバジルの味が濃いけれど、これはチーズのコクが効いているね。かなりおいしいよ!」と、母国の味を思い出したかのように夢中で頬張り始めました。
「これはイタリアでも人気が出るかもね」と、絶賛する彼の手は止まりません。その姿を見て、日本人が日常的に楽しんでいるお菓子にも、“本場”の味をリスペクトしつつ、新しい価値を創造しようとする誠実さが詰まっていることを再認識しました。
商品棚に並ぶ無数の選択肢に宿るもの
彼は、2年前に訪日した経験があるそう。そのときに利用したコンビニエンスストアやスーパーの光景を思い出しながら、日本の魅力を語ります。
「スナック菓子だけじゃないけど、日本はひとつの商品に対して、信じられないほどたくさんの種類がある。それだけ商品開発に力を入れているということだよね」
彼が感銘を受けたのは、種類の豊富さだけではありません。消費者を飽きさせないための工夫や、細やかな嗜好の変化を読み取ろうとする、日本人の丁寧さと配慮にこそ驚いたといいます。
日本のものづくりに向き合う誠実さと、細部まで妥協しない探究心は、国境を越えても人の心を動かす力を持っていることを改めて感じました。
(Yo)
Yo(ヨウ)
新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。
