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「母親なのに黒留袖じゃないの?」 親族の指摘に戸惑い…体力面からドレスを選んだ女性の悩み

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:寺井 美佐栄

結婚式に呼ばれた際に気になるマナー(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
結婚式に呼ばれた際に気になるマナー(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

「ジューンブライド」の言葉があるように、6月は結婚や挙式のイメージが強い時期です。いざ結婚式に親族として出席することになった際、悩みがちなのが服装選び。なかでも、親世代になると「正式な装いをしたい」という気持ちと「長時間を無理なく過ごしたい」という思いの間で、迷うこともあるでしょう。学会や講演会、レセプションなどフォーマルな場に参加する機会も多く、自身もTPOに応じた装いや振る舞いを意識しているミサクリニック六本木本院院長の寺井美佐栄先生。今回は、体力面への不安から洋装を選んだ母親を想定したケースをもとに、結婚式での装いについて話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

黒留袖は体力面で不安が…

【お悩み】
「長男の結婚式に出席します。式場はホテルで、親族も多く参列する予定です。体力面の不安もあり、黒に近いネイビーのロングドレスを選びました。落ち着いた印象なので問題ないと思っていたのですが、事前に親戚から『母親なのに黒留袖じゃないの?』と言われてしまい、不安になっています。今からでも和装に変更したほうが良いのでしょうか」

【回答】
 結婚式で新郎新婦の母親が黒留袖を着用する光景は、今も多く見られます。そのため、「母親の正式礼装といえば黒留袖」というイメージを持つ人も少なくありません。

 一方で、近年は結婚式のスタイルが多様化し、洋装を選ぶ母親も増えています。寺井先生は今回のケースについて、次のように話します。

「現在は結婚式のスタイルや価値観が多様化しており、『母親は必ず黒留袖でなければならない』という考え方は、以前ほど絶対的ではなくなっています。ホテルウェディングでも、洋装のロングドレスを選ぶお母様は少なくありません。今回のように、黒に近いネイビーのロングドレスで上品さやフォーマル感が保たれているのであれば、マナーとして大きく問題になる可能性は低いでしょう」

形式だけでなく、当日を無理なく過ごせることも大切

 また、寺井先生は、装いを選ぶ際は体への負担にも目を向けてほしいと話します。

「フォーマルな場では装いも大切ですが、ご自身の体力面や体調への配慮も同じくらい重要です。慣れない和装で長時間過ごすことが負担になる場合は、無理をしない選択を考えても良いのではないでしょうか。当日を気持ち良く過ごし、新郎新婦を心から祝福できることも大切だと思います」

 とはいえ、親族間で価値観が異なるケースもあります。

「ご親族のなかには、『母親の正式礼装は黒留袖』という考え方を大切にしている方もいます。不安が残る場合は、新郎新婦や式場側に相談し、ご家族としてどのような装いを考えているのかを確認しておくと安心でしょう。誰かを納得させるためだけではなく、ご自身が安心して当日を迎えられる選択をすることが大切だと思います」

 結婚式のマナーというと、「正しいか間違っているか」で考えがちです。しかし、実際には、会場の雰囲気や家族の考え方によって受け止め方は異なります。

 大切なのは、形式だけにとらわれるのではなく、家族みんなが気持ち良く当日を迎えられること。体力面への不安を抱えながら無理をするのではなく、自分自身も安心して過ごせる装いを選ぶことが、結果として特別な一日をより良いものにしてくれるのかもしれません。

※本記事に記載された事例は、特定の事実関係に基づくものではなく、想定ケースとして構成されたものです。実在の相談・事件・人物等とは一切関係ありません。

(Hint-Pot編集部)

寺井 美佐栄(てらい・みさえ)

◇寺井 美佐栄(てらい・みさえ)
ミサクリニック六本木本院院長。産業医科大学医学部卒業後、医療機関にて経験を積み、美容皮膚科へ転身。10年にわたり複数の大手美容皮膚科クリニックで院長を歴任し、豊富な症例経験と技術力を培う。2022年にミサクリニック六本木本院を開院。メスを使わず“ナチュラルな美しさ”を引き出す施術に定評があり、とくに切らないたるみ治療やクマ取りなどのエイジングケアを得意とする。YouTubeなどでの情報発信にも力を入れ、患者目線に立ったわかりやすい解説にも定評。患者一人ひとりに寄り添った美容医療を提供している。
インスタグラム:dr.misae_t
ミサクリニック六本木本院公式サイト:dr.misae_t“>dr.misae_t