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「『はぁ!?』ってにらみ返すかもしれない」 スウェーデン人が母国と比較し驚いた、電車内での日本人の行動とは
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日本では当たり前とされている気遣いや譲り合いの精神は、日常のさまざまな場面に根付いています。周囲への配慮を大切にする姿勢は、日本人にとって特別なものではなくても、海外から来た人の目には新鮮に映ることがあるようです。アメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第50回は、スウェーデン人女性が電車内で感激した日本人の振る舞いについてです。
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電車内での咄嗟の振る舞いに感動
日本を旅したスウェーデン人の女性が、電車に乗っていたときのことです。車内が混み合うなか、彼女は不意にバランスを崩してしまい、近くにいた日本人乗客の方に軽く接触してしまいました。
すぐに謝罪しようとしたら、相手の日本人は「大丈夫! 大丈夫! 大丈夫! 気にしないで」と、嫌な顔ひとつ見せなかったといいます。彼女がさらに心を動かされたのは、その直後の対応でした。
自分がぶつかってしまった側であるにもかかわらず、相手から逆に気遣われるという予期せぬ展開に、彼女はとても新鮮な印象を覚えたそうです。
「ものすごく丁寧な国民性だと感じた。むしろ、ぶつかられた人のほうが罪悪感があるんじゃないかっていうくらいにね。スウェーデンなら、ぶつかられたとき『はぁ!? 何?』ってにらみ返すかもしれないわ(笑)。ぶつかった相手は軽くしか謝らないか、気づいていないふりをするし。日本人はぶつかった側もしっかり謝るよね」
それぞれの文化が持つ、コミュニケーションのあり方
日本の公共交通機関などでは、周囲への配慮や調和を大切にする場面に遭遇することが少なくありません。たとえ自分がぶつかられた側であっても、反射的に「大丈夫ですか?」と相手を思いやる言葉をかけるのは、その場の空気をなごませ、無用なトラブルを防ぐひとつの知恵なのかもしれません。
彼女は、日本滞在中の温かい思い出をこう振り返ります。
「もちろん、日本の習慣のほうがいいのはわかっているけど、私には決して真似できない。一緒にいてものすごく気分が良くなる人たちが多かったわ」
国によってハプニングへのリアクションや、人との距離感の取り方もそれぞれ異なります。彼女が目にした、自分のこと以上にまず目の前の相手を気遣おうとする姿勢は、日本の日常の中で育まれてきた思いやりの形のひとつといえそうです。
(Yo)
Yo(ヨウ)
新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。
