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「日本らしい文化だと思う」 アメリカ人が感激するも…「私は覚えられない」と戸惑った、食卓で交わした言葉 「夏に海へ行こう! って感じね」

公開日:  /  更新日:

著者:Yo

食事の準備をするホストマザー(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
食事の準備をするホストマザー(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 食の恵みに感謝をする文化は、国によってさまざまです。その背景には、その土地ならではの考え方があることも。とくに日本の習慣は、外国人には新鮮に映ることがあるようです。アメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第53回は、アメリカ人が感銘を受けた、食への感謝の表し方ついてです。

 ◇ ◇ ◇

「いただきます」にアメリカ人が注目

 ホームステイ先で食事をしていた際、筆者が自然と「いただきます」と手を合わせると、ホストマザーがふと動きを止めました。「あっ、それなんだっけ? この前、日本のドラマでも見たわ」と興味を示したのです。

「いただきます」は、日本で食事の前に交わされるあいさつです。食事への感謝や敬意を表す言葉であることを、ホストマザーに説明。また、食後には「ごちそうさま」と言う習慣があることも伝えました。

 すると「なるほど。考えたこともなかった。それはとっても大切なことね。小さい頃から家庭や学校で、当たり前に教えていくことが素晴らしい。神様に感謝することと似ているのかしら」と感心していました。

所作を通じて育まれた意識

「何事にも感謝を忘れず、リスペクトの気持ちを大切にする日本らしい文化だと思う」と話すホストマザーですが、「ごちそうさま」の言葉の響きに少し戸惑いもあったようです。

「私は覚えられない。ゴチ、ゴチソ……? ゴチソサマ? 『Go the sea in summer!(夏に海へ行こう!)』みたいね!」と笑っていました。

 アメリカにも、収穫や日々の恵みに感謝を捧げる日として、毎年11月の第4木曜日に「サンクスギビングデー」という祝日があります。食に感謝するという点では共通していますが、家族や友人が集まるイベントとして親しまれており、毎回の食事で手を合わせる光景は新鮮に感じられたようです。

 命や自然、作り手への敬意を表す意味合いを持つとされる、日本の食事前後の所作。手を合わせる行為は、日常の中でついおざなりになってしまうこともありますが、その意味に改めて目を向けるきっかけになりました。

(Yo)

Yo(ヨウ)

新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。