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「なぜ、混ぜるんだ!?」 イタリア人が思わず絶句 日本で親しまれるパスタに「足し算しすぎだ」

公開日:  /  更新日:

著者:Yo

日本では独自の進化を遂げているパスタ料理(写真はイメージ)【写真:写真AC】
日本では独自の進化を遂げているパスタ料理(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 パスタ料理は世界中で親しまれている一方、それぞれの土地で独自の進化を遂げてきました。日本で一般的に食べられているパスタが、ほかの国の人には珍しく映ることもあるようです。アメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第54回は、イタリア人が驚いた日本で親しまれているパスタの味についてです。

 ◇ ◇ ◇

イタリア人が絶句した日本のパスタ

 仲間内で好きなパスタの話題になったときのことです。日本人が「トマトクリームパスタ」を挙げた瞬間、イタリア人男性の表情が固まりました。日本では定番のひとつとして親しまれていますが、「何!? どういうこと? な、なぜ、混ぜるんだ!? トマトパスタか、クリームパスタだろ。あり得ない」と目を丸くしました。

 完全に否定するわけではないものの、トマトとクリームを組み合わせたソースには抵抗があるようです。「あくまで僕の感覚だけど、ソースはひとつの軸で完成させるものだよ」と前置きしながら、自身のこだわりを語っていました。

「トマト系ならトマト、クリーム系ならクリーム。両方をしっかり混ぜるのは、足し算しすぎかな。トマト系に味付けとして、ほんの少しクリームを入れることはあるかもしれないけど、主役はトマトだ」

 日本には、本場・イタリアのスタイルから独自の進化を遂げたパスタが多数あります。家庭でも外食でも気軽に楽しめる存在だからこそ、味の組み合わせや新しい発想が受け入れられてきた側面もあるのかもしれません。

国によって異なる食の楽しみ方

 こうした柔軟さについて、彼も理解を示していました。「料理はいろいろな場所で変化していくものだから、日本のそれも受け入れるよ。僕は食べないけどね」と笑い、「寿司だって、日本の本来の形で広まっているわけではないでしょ? 似たような感覚じゃないかな」と続けました。

 食文化の違いに戸惑いながらも、互いの考え方を認め合うやりとりから、料理の楽しみ方はひとつではないことを改めて実感しました。

(Yo)

Yo(ヨウ)

新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。