カジュアルな日常食として、いまや世界のどこへ行っても目にするピッツァ。しかしその“元祖”の国・イタリアでは、日本人の私たちがなにげなくやってしまうある習慣が、イタリア人をドン引きさせることをご存じでしょうか。ナポリのピッツェリアを現地取材してきたフードジャーナリスト・斎藤理子さんが、知られざる真のピッツァの作法をお伝えします。

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ピザの発祥はイタリア・ナポリ

　カジュアルな日常食として、私たちの食生活にすっかり定着しているピザ。日本だけじゃなく、どの国に行ってもピザはけっこう食べられていて、世界中でここまで広く食されている食べ物も、珍しいのではないかと思います。

　発祥はもちろん、イタリアのナポリ。でもアメリカでは、ピザがあまりに日々の食事として定着しすぎているため、アメリカ発祥の料理だと思っている人がたくさんいます。

　そういう人たちに「ピザはイタリア料理よ」と言うと「何を言っているんだ、ピザはアメリカ発祥のアメリカ料理だ！」とか「ピザはニューヨーク生まれだ！」と怒り出すので、その場合は放置するのが賢明です。