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「日本はお米を食べる国なのに」 初来日のコロンビア人が感激 とてもおいしいと連呼した意外な食べ物とは
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いまや世界有数の人気観光地になっている日本。さまざまな国から多くの人たちが、この国の文化や自然、食などを体験するため各地を訪れています。外国人観光客は、日本で何を楽しみ、どんなものを持ち帰ろうとしているのでしょうか。西日本随一のにぎわいを誇る大阪府大阪市道頓堀で出会った、コロンビア人女性に話を聞くと、米食のイメージが強い日本で“ある食べ物”のおいしさにとても感動したといいます。
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「日本はお米を食べる国なのに」 実は日本にしかないパンに驚き
来日する外国人観光客の多くが訪れる関西エリアで、古都・京都と並んで人気の観光地である大阪。そのなかでも、とりわけ多くの人が行き交う道頓堀において、ユニークな存在感を発揮している巨大なカニの看板前で出会ったのが、コロンビア人女性のフランチェスカさんと恋人のセバスティアンさんです。
初めての日本旅行中だというふたり。公共交通機関を駆使し、2週間の滞在で東京、日光、高山、奈良、京都をめぐりました。そして、ここ大阪を楽しんでからは、東京へ戻る前に熱海にも立ち寄る予定だといいます。さまざまな土地へ足を運んでいるフランチェスカさん。日本では、どんな食べ物が気に入ったのでしょうか。
「日本食は何を食べてもおいしかったわ。寿司もラーメンも食べたけど、ひとつだけ挙げるなら……パン! 日本のパン! あれはいったいなんなの!? とてもとてもおいしい。ホテルの朝食で出るようなペストリーはもちろん、ただの白いパン(食パン)もとてもおいしくて。なんならセブン-イレブンとか、コンビニエンスストアのパンもとてもおいしいのよ! 卵サンドも食べたけど、とてもおいしかった。コロンビアはパンを食べる国で、日本はお米を食べる国なのに。コロンビアにはない、おいしいパンがたくさんあったわ」
フランチェスカさんに「とてもおいしい」と連呼させたのは、意外にもパン。寿司やラーメンをしのぐほどのインパクトだったようです。確かに最近、日本人には定番の卵サンドが、外国人の間でブームになっています。厚切りの食パンにたっぷりと具を挟むことで有名な店のものや厚焼き卵を使った断面が美しいものなど、フォトジェニックなタイプからコンビニの卵サンドまで大人気です。
ラーメンや餃子、カレーといった、元は海外の食べ物を、日本食として認識されるまでに、独自の進化をさせている日本。サンドイッチにも使われ、フランチェスカさんが「ただの白いパン」と呼んだ食パンも、実は英国由来ながら“日本にしかない”ものになっています。諸説ありますが、日本人は欧米人と比べて唾液の量が少ないそうで、食べやすさの面から、しっとりやわらかでふわふわ食感のパンへと進化したのだとか。
食も多様化し、近年は日本でもクラストの硬い欧米タイプのパンが増えているものの、やはり多いのはふっくらやわらかいパンです。フランチェスカさんの住むコロンビアには、なかなかないタイプのようなので、日本にいるうちにたくさん楽しんでくださいね!
(Hint-Pot編集部)