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予約した新幹線の指定席に親子が…「席を替わって」と言われたら? 弁護士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:坂本 尚志

新幹線で親子から席を譲ってほしいと頼まれたら、どう対処すればいい?(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
新幹線で親子から席を譲ってほしいと頼まれたら、どう対処すればいい?(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 夏休みやお盆は、新幹線で帰省や旅行をする人が増えるなか、指定席をめぐるトラブルも少なくありません。自分が予約した席に別の乗客が座っていて、「家族が離れ離れになってしまったので席を替わってほしい」と頼まれるケースもあるようです。もし相手が応じず、そのまま居座り続けた場合、予約した指定席の利用を求めることはできるのでしょうか。今回は、そんなケースをもとに坂本尚志護士に法的な考え方を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

予約した席に勝手に座っていた母子

 東京から新大阪まで新幹線を利用する予定があり、指定席を予約しました。長時間の移動では何度か席を立つことが多いため、私はいつも通路側を選んでいます。今回も少しでも快適に過ごせるよう、通路側の席を確保していました。

 ところが、品川駅で乗車して自分の席へ向かうと、5歳ほどの子どもを連れた母親が座っています。

「すみません。そこ、私が予約した席なんですが……」

 そう声をかけると、母親は申し訳なさそうな表情を浮かべながら、こう伝えてきました。

「予約するのが遅くなってしまって、子どもと離れた席しか取れなかったんです。良かったら、その席と替わっていただけませんか」

 確認すると、子どもの席は数列後ろの3人掛けの中央。私は通路側で、条件は大きく異なります。事情は理解できましたが、通路側を希望してなるべく早めに予約したこともあり、「申し訳ありませんが、この席を利用したいので……」と丁寧にお断りしました。

 しかし、母親は席を立とうとしません。困っていると、巡回してきた車掌が声をかけてくれました。事情を説明すると、車掌は母親に「こちらは予約されているお客様のお席です」と席を移るよう促します。

 ところが、車掌が来た途端、母親は目を閉じたまま返事をせず、呼びかけにも反応しなくなりました。その様子を見ていた子どもは、不安そうな表情で母親の顔を見つめています。

 車掌は何度か声をかけましたが、状況は変わらず、私は指定席料金を支払って予約した席を目の前にしながら立ち尽くすことになりました。

 このような場合、予約した指定席の利用を求めることはできるのでしょうか。また、相手が席を譲らず居座り続けた場合、法的責任を問われる可能性はあるのでしょうか。