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「本体と工事費で約55万円かかることも」 猛暑が続く南フランス 日本人が感じた変化と意外なエアコン事情とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「数日後に取りつけ」は通用しない

 日本では、夏場の繁忙期を除けば、家電量販店でエアコンを購入すると、早ければ数日~1週間後には取りつけ工事まで完了します。しかし、フランスの常識はまったく違うそうです。

「フランスでは、家電量販店で買ってすぐに工事という感覚はありません。専門業者に見積もりを依頼するのが一般的です。工事まで、数週間から数か月待つこともあります」

 Mamiさんによると、フランスでエアコンの設置が難しい一番の理由は、建物の規制だといいます。古い建物や歴史的な街並みが多く、景観を守るために、室外機を外壁へ設置できないという事情が。集合住宅では、大家さんや管理組合の許可が必要になることも多く、エアコン設置のハードルが高いそう。

 さらに、価格も日本とは異なるといいます。

「フランスでエアコンを設置する場合、本体と工事費を合わせて3000ユーロ(約55万円)かかることも多く、日本よりかなり高額です。さらに、最近は電気代が上がっているため、長時間使うと料金も高くなります」

「冷房は体に悪い」 それでもエアコンを選ぶ家庭が増えている理由

エアコンがないMamiさんの自宅。窓を全開にして扇風機を稼働させる【YouTube「Macaron Chan 南フランス田舎娘」よりスクリーンショット】
エアコンがないMamiさんの自宅。窓を全開にして扇風機を稼働させる【YouTube「Macaron Chan 南フランス田舎娘」よりスクリーンショット】

 また、フランスでは「エアコンは環境に良くない」「電気の無駄遣い」という人や、「冷房は体に悪い」と考える年配の人も少なくないそう。それでも、年々厳しさを増す猛暑を前に「エアコンを設置する家庭は確実に増えている」といいます。

「我が家も以前は扇風機だけで十分でしたが、最近は夏を乗り切るのが難しくなってきたので、エアコンの設置を考えています。ただ、今注文して、設置は11月だと業者から告げられました」

 近年の猛暑を受け、フランスでも夏の暑さへの向き合い方が大きく変わりつつあるようです。

(Hint-Pot編集部)