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「カビを掃除機で吸う」はNG? 清掃のプロが注意する“やってはいけない掃除” 「広げてしまいます」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

カビを見つけたときのNGな掃除法とは(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
カビを見つけたときのNGな掃除法とは(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 記録的な長雨となった今年の9月。東京都心では60年ぶりの大雨を記録するなど、各地で雨の多い状態が続きました。この先は晴れる日が増える予報ですが、長雨のあとは油断できません。湿気が溜まった場所では、気づかないうちにカビが発生していることも。見つけたとき、すぐに拭いたりこすったりするのは正しいのでしょうか。カビ掃除でやってはいけないことや正しい対処法について、清掃業務に長年携わってきた、株式会社西武不動産ビルマネジメントの北岡里佳さんにお聞きしました。

 ◇ ◇ ◇

掃除機や乾いた雑巾もNG カビを広げるおそれ

 カビを見つけたら、まずは目に見える部分を拭き取ろうとする人も多いでしょう。しかし、清掃のプロによると、カビが発生している場所を雑巾やスポンジなどでこするのは、避けたほうが良いそうです。

 とくに注意したいのが、乾いた雑巾やティッシュペーパーでの拭き取りです。

「乾いている雑巾やティッシュでは、カビを取るどころか広げてしまいます。また、拭いている際に空気中に拡散してしまいます」

 ブラシやスポンジを使って、ゴシゴシとこするのもNGです。カビの胞子を拡散させるだけでなく、こすった場所に傷がつき、そこに再びカビが発生する可能性があるといいます。

 また、手軽に吸い取れそうだからと、掃除機を使うのも避けたい方法のひとつです。

「カビや、カビがついたものを掃除機で吸引すると、内部の紙パックなどがカビの温床になってしまいます。また、排気口からカビを放出することにもなります」

カビ取り剤をかけてすぐにこするのも避けて

 カビ取り剤を使う場合も、注意が必要です。カビを早く落とそうと、スプレーした直後にこすってしまうことがありますが、プロはこれもおすすめしません。

 カビ取り剤は、かけたあとに浸透させ、菌糸まで作用させる必要があるといいます。すぐに拭き取ってしまうと菌糸が残り、再びカビが発生する原因になることも。

 また、泡タイプのカビ取り剤の場合、こすることで泡が液体状になり、本来の効果を十分に発揮できなくなる可能性があるそうです。

 さらに「カビは熱に弱いから」と、熱湯をかけるのも注意が必要です。50~60度程度のお湯を使う方法はカビ予防として知られていますが、熱湯ではやけどの危険があります。使用する場所によっては、プラスチックや熱に弱いゴムパッキンなどが変形するおそれもあるでしょう。

 カビを見つけると、少しでも早く取り除こうと、つい拭いたりこすったりしたくなるものです。しかし、方法によってはカビを広げたり、掃除する場所を傷めたりする可能性も。慌てて手を動かす前に、適切な方法を確認することが大切です。

(Hint-Pot編集部)