国内ニュース
子どもが医学部に進学した親1026人 受験対策は「小学生から始めるべき」と考える理由とは
公開日: / 更新日:
お正月気分が終わると大学受験のシーズン。小学生以下のお子さんをお持ちの方にとってはまだまだ先の話に思えますが、子どもが医学部に進学をした親を対象にした調査を見ると、小学生以下から受験対策をしていた家庭も少なくありませんでした。大学受験の準備はすでに始めるべきなのかも? 医学部合格に向けて親がどのような工夫や方策を講じていたのか、調査の結果から見てみましょう。
◇ ◇ ◇
医学部受験のきっかけは「子どもの意向」が1位
理系AI人材育成塾「AiQKIDS(アイキューキッズ)」を運営する株式会社アイキューは2020年12月、子どもが医学部に進学をした親1026人を対象に「子どもの医学部受験」に関する調査を実施しました。
まず、お子さんが医学部受験をしたきっかけについて尋ねると「子どもの意向(77.4%)」という回答が最も多く、以下「医者家系だったため(16.1%)」「担任に勧められたため(5.6%)」と続きました。
子どもの進路として医学部は「ぜひ!」と思う親世代も多いと思われますが、実際は本人の意向が強いという結果に。やはり大学受験の中でも難関であり、卒業まで6年かかることを考えると、本人のやる気が最も重要であることは明白かもしれません。
小さなお子さんがいる人は、公立か私立かでお悩みかもしれません。通っていた小学校が公立か私立かを尋ねる設問では「公立小学校」が71.4%と圧倒的。「私立小学校」は28.6%でした。通っていたそれぞれの理由については、以下の結果となります。
【公立】
「学区内であるため」64.3%
「家から通いやすかったため」13.8%
【私立】
「一貫校に進学するため」32.8%
「その頃から医学部受験を目指していたため」22.5%
公立では「通いやすさ」を重視した回答が多い一方、私立では将来的なことを見据えた選択だったことが分かる結果でした。どちらが良いか、お子さんの意向も聞きながら決めることができたら一番理想的かもしれません。
医学部受験対策は小学校から始めるべき!?
医学部受験といえば“難関で狭き門”のイメージがあります。では、医学部受験者は何回の受験で合格できたのでしょうか。この設問では「現役合格(63.2%)」が最も多く、次いで「浪人1年目で合格(27.0%)」「浪人2年目以降に合格(9.8%)」と続きました。
医学部は6年制のため学費もかなりの額に。そこに浪人生活がプラスされると家計的にかなり厳しくなるため、親としては現役合格を目指してほしいものです。前述の設問で「現役合格」と答えた方のうち、受験勉強対策を始めたタイミングで最も多かった回答は「小学生から(21.2%)」でした。
さまざまな企業などが実施している子どもの夢や将来の職業ランキングで、医師は上位にランクインしていることが多いようです。「お医者さんになりたい!」という純粋な夢を実現させるため、小学生という早い段階から親の配慮があったことが考えられます。また子どもの側もそういった配慮を感じることで、さらに強い意志を持つことができるのかもしれません。
また、全体に対して「医学部受験対策はいつから始めるべきか?」を問う設問でも、「小学生から(23.6%)」が最多となりました。自由回答では以下のアドバイスが寄せられています。
「対策は早ければ早いほどいい」(40代・男性・大阪府)
「経験者の話を聞かせることです」(40代・女性・千葉県)
「日々の学習習慣」(50代・女性・愛知県)
「小さい時に基礎学習をしっかりとしておくことが大切である」(50代・男性・兵庫県)