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くまモンの経済効果は不変! 2020年売上高は9年連続アップの約1700億円
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熊本県のPRマスコットキャラクター「くまモン」が、2020年にデビュー10周年を迎えました。熊本県をPRすべく精力的に活動するくまモンは、「ゆるキャラグランプリ2011」でグランプリに輝いたことから一躍全国区に。その後は国内だけではなく海外でもグッズが販売され、人気は未だ衰えを知りません。2020年の調査結果からも、膨大な経済効果を上げていることが分かりました。
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前年よりも119億7320万円増 食品関連商品が好調
熊本県はこのほど、民間企業・団体による「くまモン」利用商品などによる2020年の売上高合計を発表しました。その金額は何と1698億7877万円! 前年よりも119億7320万円の増加となり、9年連続で前年の売上高を更新することに。コロナ禍においてもくまモンは“元気いっぱい”だったことが分かりますね。
調査結果を詳しく見てみましょう。まず、売上高合計額のうち県許諾のグッズなどの売上高は194億4219万円で、昨年よりも71億4669万円の減少となりました。海外での利用について(株)ADKエモーションズが許諾したADK許諾グッズなどの売上高は39億1777万円で、こちらも昨年と比べ3億347万円の減少となっています。
やはり、コロナ禍による旅行者の激減により、現地でグッズを購入した人が減った事実は大きいでしょう。しかし、それでも全体の売上高が増加した理由とは? それは食品関連商品の好調ぶりにあります。県許諾商品は1450億1227万円(昨年比+193億5350万円)、ADK許諾商品は15億654万円(昨年比+6986万円)と、どちらも増加。
ただし、国内と海外で売上高を比較すると、国内が1634億1951万円(昨年比+120億4055万円)、海外が64億5926万円(昨年比-6735万円)でした。国内売上高が上昇した背景には、熊本旅行を諦めた代わりに「熊本のおいしいものを自宅で楽しみたい」と、物産館や物産展、オンラインショップなどで商品を購入した人が多かったことが考えられます。パッケージにくまモンイラストがあると、ビジュアル的な“熊本感”がアップしますよね。一般のスーパーマーケットなどでも、くまモンを見る機会が増えたような気もします。
また、フェイスガードやマスクなど衛生商品の需要も増えたそうです。マスクではくまモンイラストがワンポイントで入ったものなど、さまざまなデザインや素材のものが販売されています。コロナ禍で滅入った気分を少しでも和らげるため、くまモンをチョイスした人も多そうですね。
熊本は新型コロナだけではなく、昨年7月の豪雨で県南部は大規模な浸水被害を受けました。くまモン関連商品の売り上げは、被災地・熊本の復興応援にもつながります。こうした効果を意識して購入した人もきっと多いはず。人気キャラがこうした形でも存在感を発揮するとは、素晴らしいことです。
くまモン利用商品や熊本の特産品は通販などでも購入できますが、やはり現地の雰囲気に包まれながら、現地の人と触れ合って手に入れる商品は格別です。安心して旅行に行ける日が早く来ることを、楽しみに待ちたいものですね。
(Hint-Pot編集部)