どうぶつ
白内障の18歳ご長寿ねこ 長生き秘訣は家族の愛情「食欲があるってうれしい」
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高齢化が進んでいるのは人間だけではありません。医療の発達で、日本のねこたちの平均寿命も延びているそう。「いつまでも健康で長生きしてほしい」というのはすべての飼い主さんにとっての願いです。ツイッター上で多くの声援を受けているご長寿ねこ、18歳の「ミミ」ちゃんの飼い主sumi(@sumi22071136)さんに話を伺いました。
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若い頃は距離感があったミミちゃん 年を追うごとに穏やかに
現在18歳とは思えないほど、毛ぶきが良く若々しいミミちゃん。愛らしいお名前ですが、実は男の子です。sumiさんの長男が名付けたそうですが、先代ねこの名前が「もも」ちゃんだったことから、その流れを受けて今の名前に決まったといいます。
「若い頃はツンデレで、ごはんの時にしか足にまとわりつかないくらい距離感を取っていました。それにあまり鳴かない子で、鳴くのを忘れているんじゃないかと思うくらい。たまに鳴くと声がかすれたりしていましたね」
そんなミミちゃんも15歳を過ぎた頃から、家族の近くへ自ら寄ってくることが段々と増えたそう。お布団の中に入ってきたり、必ずsumiさんが視界に入る位置でくつろいでいたりするのだとか。
公園で女子学生が里親探し 偶然の出逢い
sumiさんとミミちゃんとの出逢いは18年前。次男が出場する野球の試合を応援しに市民球場を訪れた時のことでした。sumiさんが球場に併設されている公園を通りかかったところ、とある女子学生に出会ったそう。その女の子は公園に捨てられていた3匹の子ねこを保護しており、引き取ってくれる人を探していました。
ももちゃんを1年少々で亡くしていたsumiさんは、新たにねこをお迎えすることをずっとためらっていたそう。しかし、必死に引き取り手を探す女の子に胸を打たれ、「1匹ならば責任を持ってお迎えできる」と思い、譲り受けることに。また、ミミちゃんの背中の模様も決め手の1つでした。
こうしてsumiさんの家族として迎えられたミミちゃんは、伸び伸びと成長。これまでに3回ほど引っ越しをして家が変わったため、「ミミちゃんにとってはストレスだったのでは……」とsumiさんは心配しますが、その分いつも子どもたちと一緒に愛情たっぷりで接してきたのだとか。
また、ミミちゃんは15歳頃に白内障を発症。現在は進行し、片目が見えない状態にはありますが、元気いっぱいで毎日過ごしています。ミミちゃんの長生きの秘訣について、sumiさんは「特に何もしていない」と語りますが、家族から注がれるたくさんの愛が、今も若々しく元気でいられる理由なのかもしれません。
ミミちゃんが元気に暮らす姿は、たくさんの人に勇気を与えています。sumiさんがツイッターに写真をひとたび投稿すると「元気にモリモリ食べて、ゆっくり休んで、長生きするんだよ」「食欲があるって、うれしいですよね」「元気元気」など、応援の声が数多く寄せられていました。今月末で19歳を迎えるミミちゃん。みんなが健康と長生きを願っています。
(Hint-Pot編集部)