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エリザベス女王とカミラ夫人 殿下葬儀でブローチに込めた想い アン王女は軍メダルに
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“軍服禁止”となったフィリップ殿下の葬儀だが、従軍経験を誇りとしていた殿下を送るにおいて、参列者たちはやはり何らかの形で軍とのつながりをアピールしていたようだ。長女アン王女は胸元に勲章メダルを、また長男チャールズ皇太子の妻カミラ夫人はブローチで殿下への敬意を示した。一方でエリザベス女王は、祖母メアリー王妃から受け継いだブローチをセレクト。夫婦の思い出が詰まったアイテムを着用したという。
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エリザベス女王は「リッチモンド・ブローチ」で殿下との日々を胸に
従軍経験を誇りとするフィリップ殿下。生前の殿下がプランに深く関与していた葬儀には、やはり軍人のイメージを示すポイントが多数存在していた。参列者は“軍服禁止”のため男性陣はモーニングコート、女性陣は黒ドレスでの参列となったが、やはり軍に関連する殿下への敬意は忘れていなかった。
長女アン王女に従軍経験はないが、現在は英国海軍の名誉少将。2002年に執り行われたエリザベス王妃(クイーン・マザー)の葬儀では、海軍少将の軍服で参列。1588年のエリザベス1世以来、公衆で軍服を着る初めての女性王族となった。
このため、殿下の葬儀でも軍服での参列が予想されていたが、“軍服禁止”のため黒のドレスに。だが英誌「ハロー」によると、胸に付けられた多数のメダルには、海軍に関するものがもちろん含まれていた。
チャールズ皇太子の妻カミラ夫人も、昨年に殿下から英国陸軍ザ・ライフルズ名誉連隊長の役職を引き継いでいる。今回の葬儀では、昨年11月に公開された役職就任記念のポートレートと同じ、角笛モチーフのシルバーブローチをセレクトした。
当時の報道によると、このブローチは陸軍の上級将校パトリック・サンダース氏から贈られたもの。また角笛は1800年代の初め以来、陸軍が命令を伝達するために用いていたアイテムだという。ちなみに夫人の父ブルース・シャンド氏と、元夫アンドリュー・パーカー=ボウルズ氏も陸軍に所属していた。
そして、エリザベス女王は祖母メアリー王妃のコレクションからダイヤモンドの「リッチモンド・ブローチ」をセレクト。「ハロー」誌によると、取り外し可能なパールのパーツもあるが、葬儀ではこの部分を外していた。
また、女王は即位後初期に殿下と公務に臨む際、このブローチを定期的にセレクト。服装でメッセージを送ることで知られている女王だけに、同誌は「殿下との長く幸せな結婚生活を思い出せる何かを身に着けたかったことは明らかだ」としている。
(Hint-Pot編集部)