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ウイリアム王子とヘンリー王子に「ラストチャンス」 母の銅像除幕式は和解の機会と専門家
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1997年に仏パリで死去したダイアナ元妃。生誕60周年を迎える今年7月1日には銅像の除幕式が行われる予定だ。この銅像は忘れ形見である息子2人、兄ウイリアム王子と弟ヘンリー王子が共同で発注したもの。除幕式当日も兄弟で出席すると報じられているが、兄弟の不仲は今や“公然”とも呼べるものであり、スピーチは別に準備しているという報道もあった。そこである王室専門家は、除幕式を“和解に向けたラストチャンス”とみているようだ。
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除幕式が「幸福な思い出を呼び起こさせるかもしれない」と専門家は期待
ウイリアム王子とヘンリー王子の不仲については、すでに多くの報道が存在する。ヘンリー王子がメーガン妃と出会った頃に確執が生まれてから、結婚後の“王室引退”や今年3月の暴露インタビューなど不仲を深めたとされる要素は多い。
4月のフィリップ殿下葬儀でも冷たい空気が流れたといわれているが、さらにヘンリー王子は先日、ポッドキャスト番組で王室生活の苦しみを激白。新たな確執の種になることが予想される。
だが、そんな中でも母ダイアナ元妃の銅像除幕式は刻一刻と近付いている。
英大衆紙「ザ・サン」はヘンリー王子のポッドキャスト番組が公開される直前、王子の伝記本を執筆した王室作家ダンカン・ラーコム氏のコメントを掲載。「(除幕式が)ウイリアム(王子)とハリー(ヘンリー王子の愛称)に子ども時代の幸福な思い出を呼び起こさせるかもしれません」と語り、期待を示したと報じた。
一方で、その日に関係改善の兆しを見せなければ、将来的には「何も生まれないでしょう」と続け、今回の除幕式が2人にとって和解のラストチャンスになると予想した。
また先に王室の情報筋が明かしたところによると、ヘンリー王子の出席意向は変わりなく、当日は「兄弟揃い踏み」となることが間違いないとみられている。しかし、共同声明は行わない意向で、それぞれが別々にスピーチを行う予定だという。
ただし、以上の報道はヘンリー王子出演のポッドキャスト番組が公開される前のもの。状況はさらに厳しさを増していると考えられるが、愛した母の思い出は兄弟2人に奇跡を起こすのか。7日1日まで、残り7週間を切っている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)