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ウイリアム王子とヘンリー王子 話し合いはまったくなかった 除幕式後に友人が証言

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

ウイリアム王子とヘンリー王子【写真:AP】
ウイリアム王子とヘンリー王子【写真:AP】

 ダイアナ元妃が仏パリでこの世を去って20年後の2017年8月、長男ウイリアム王子と次男ヘンリー王子はBBCのドキュメンタリー番組に出演。亡き母を偲び、その心の中にしまわれていた思いを語って世界に大きな感動を与えた。その年に兄弟が心を合わせて発注した銅像は4年後の今年、元妃の生誕60周年である7月1日にお披露目。除幕式には当然、発注者の兄弟も顔を揃えたが、その関係は4年前とはまったく違うものに変化し、周囲の意見をも二分しているという。

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「とにかく今はそっとしておくのが最善」と友人筋

 近年報じられているウイリアム王子とヘンリー王子の不仲。しかし不仲は兄弟2人だけの問題ではなく、共通の友人など兄弟とまた違った角度から問題を見ている“関係者”の数は多い。英大衆紙「デイリー・ミラー」が掲載した記事によると、ダイアナ元妃銅像の除幕式で顔を合わせた兄弟に対し、近親者や友人の間は和解を望む声と「かつての信頼関係は戻らない」とする諦めの声で真っ二つに割れているという。

 まず2人の母、ダイアナ元妃の親族であるスペンサー家では、銅像除幕式を「和解のきっかけに」という声が上がっているという。もちろん、もしも元妃が生存していれば、兄弟の不仲には深く心を痛めるはず。そんな元妃の親族なら、2人の仲直りを心から望むのも当然だろう。

 しかしその一方で兄弟の友人筋は、除幕式でのウイリアム王子とヘンリー王子の様子について至って悲観的な意見だ。ある友人筋は同紙に対し、「それ(除幕式を問題なく行うためにやるべきことをやる)以外特に何もありませんでした。まったく何も話し合われなかった。米国から帰ってきたハリー(ヘンリー王子の愛称)を楽しませるには、2人の距離は今も非常に遠ざかったものでした。とにかく今は(2人の関係について)そっとしておくのが最善でしょう」と語った。

 確かに除幕式の動画を見ても、特にウイリアム王子の表情は固く、フォーマルな印象を崩していなかった。また、銅像のベールを外す共同作業の直後、ヘンリー王子が笑顔で話かけてもすぐに視線を向けることはなく、いささか硬い反応に見える。

 こうした様子から、ヘンリー王子の王室批判やメーガン妃の暴露に対するウイリアム王子の怒りと不信感の深さをうかがうことができるかもしれない。友人筋が心配するように、関係修復にはかなりの時間を費やす必要があるのだろうか。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)