育児・家族

中高一貫校の文化祭 在校生の親には“生活レベル”判定会!? オンライン開催で顕著に

著者:杠 ともえ

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未曾有のコロナ禍。オンライン文化祭を通して見えたものとは?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
未曾有のコロナ禍。オンライン文化祭を通して見えたものとは?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 多くの学校で秋といえば、運動会や修学旅行、文化祭など生徒たちが学校生活を一番楽しむことができる季節。コロナ禍以前、文化祭の一般公開は受験生や近隣住民が学校を深く知る絶好のチャンスでした。しかし、在校生の親にとって文化祭はまったく違う意味合いを持っている……と知る人は、意外に少ないかもしれません。筆者の息子が通う中高一貫の男子校が開催したオンライン文化祭を通して、新しい側面が見えてきました。

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受験生にとっては校風を知る機会 チェックポイントは先生と保護者の“関与”

 我が家では、息子が小学4年生になった時から中高一貫校の文化祭を見学していました。テニス部でボールの打ち合いをさせてもらったり、クイズに答えてカブトムシをいただいたりと、息子にとって文化祭はお兄さんたちに遊んでもらえる楽しい行事だったのです。

 文化祭見学を始めた当初は、中高生と戯れる息子の姿を微笑ましく眺めるだけでした。しかし複数の学校をめぐるうちに、それぞれの違いが気になり始めまます。それは大人、つまり先生や保護者が“文化祭にどれくらい深く関わっているか”という点です。

 とある男子校を訪れた際、ある男性が生徒の研究発表に質問を繰り返していました。年の頃は30代前半。「若くて熱心なお父さんがいるな」と思っていましたが、男性はその後、別の教室で生徒をきつく注意していました。男性は生徒を監視(?)する先生だったのです。

 また別の学校では、お父さんたちがもうもうと立ち込める煙の中で焼き鳥を販売していました。私は炭火の前で汗だくになって、焼き鳥にタレを絡める夫の姿を想像してみました。

「ないな……」。私はこの学校を志望校リストからあっさり外しました。

 大人の関与が高い学校がある一方、先生の姿が見えない学校もありました。都内有数の進学校では、息子の目がガスバーナーを使った化学反応実験に釘付け。私は「安全管理を含め、生徒がすべて仕切っている!」と、先生不在で危険物を取り扱う生徒の力量に感心するばかりでした。

 先生主導型の文化祭は、「学校一丸となって受験生をお迎えします」というおもてなしの精神にあふれていました。一方、生徒の自主性にゆだねた文化祭には、来場者が手助けしたくなる普段着姿のほっこりした温かみが。どちらの学校がお好みか、ご家庭で分かれると思います。