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学校に正当なお願いをしたらモンスターペアレント扱い! 私の子育て体験談
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学校や教師に対して自己中心的で理不尽な要求を行う「モンスターペアレント(モンペア、モンペ)」。しかし、本来は正当な要求のはずが、時にうまくコミュニケーションが取れず、関係がこんがらがってしまうことも。このせいでママ友や教師からモンペア扱いされてしまった、という女性2人から話をお聞きしました。
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子どもを差別する教師に抗議 どこからが「モンペア」になる?
中学校3年生と2年生の兄妹を持つ珠美さん(仮名・38歳)。今から1年前、同じ中学校に通う子どもたちに対する教師の対応について不満があり、学校に意見したことがあるそうです。
「息子と娘は2人とも同じ英語教師から授業を受けていたんです。私が言うのも何ですが、息子は頭が良く、一度聞いた内容はすぐ理解してしまいます。一方で娘は、授業態度こそ悪くないようですが、理解がちょっと遅くて。このことについて、その英語教師が娘にチクリと言ったらしいんです」
ある日の放課後、落ち込んだ表情で帰宅した娘。珠美さんは「学校で何かあったの?」と問いかけました。すると、「英語の先生から、兄ちゃんは頭が良いのにお前はバカなんだなって言われた」と打ち明けられたそう。それを聞いた珠美さんは、学校に連絡し英語教師に面会を申し込みました。
「娘の話したことは本当なのか、まずは事実確認をしたいこと。そして事実の場合には本人に謝罪してほしいと伝えました。また、息子と娘は別の人間なので比較しないでほしい旨も訴えたんです」
教師は歯切れの悪い返事でしたが、娘の言い分に近いことを口にしたかもしれないと認め、頭を下げたそう。しかし後日、ママ友にこの件を話したところ、反応に驚いてしまったと言います。
「ママ友から『それはモンペアだよ』言われてしまって。『それくらいのことで目くじら立てていたら、子どもが社会に出た時困る。それに今後、学校から腫れもの扱いされて内申点に響いたらどうするの?』と。ママ友の言い分も分かるのですが、たとえ先生ならではの叱咤だったとしても、真面目に授業を受けている娘に対して必要がある言い方だったのでしょうか。でも、モンペアという単語を聞いて、自分がしたことが正解だったのか分からなくなってしまいました」