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ヘンリー王子 軍の称号を失い王室との関連が希薄に タキシード姿めぐり専門家が指摘

著者:森 昌利

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10日、レッドカーペットに登場したヘンリー王子【写真:AP】
10日、レッドカーペットに登場したヘンリー王子【写真:AP】

 米ニューヨークで現地時間11月10日、退役軍人たちを称える表彰式に出席したヘンリー王子夫妻。“王室引退”後初のレッドカーペットとあって、大きな注目を集めた。そこに王子は勲章とメダルを着けたタキシードで、メーガン妃は追悼の意を持つポピーの花を思わせる真っ赤なドレスで登場。しかし、王子の装いについて英専門家が手厳しい意見を述べている。

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軍服は英王族にとって最高の正装だが…

 ヘンリー王子は軍隊に10年間所属し、アフガニスタンには二度派遣された。この軍歴で、愛する母親を亡くして自暴自棄になった10代を乗り越え、英国のヒーローに。そして、やんちゃで陽気な性格も支持され、エリザベス女王に次ぐ英王室の人気者になった。

 しかし、王子は王室を去ったことで最も誇りにする軍関連の称号と役職を失うことに。これに合わせて、公の場で軍服を着用することもなくなった。そんな王子の現況に対し、ある王室コメンテーターが語った言葉が話題になっている。

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、米ニューヨークのイントレピッド海上航空宇宙博物館で行われた退役軍人の表彰式「2021 Salute to Freedom gala」に、王子は特別ゲストとして招かれた。ところが、王子は軍関連のイベントでありながらも軍服を着用できず、タキシード姿でメダルと勲章を着けて出席した。

 この姿に対し、王室コメンテーターのアンジェラ・モラード氏が「もうあまり残っていない」と発言した。

 モラード氏の言葉が意味するのは、ヘンリー王子と英王室の関連性だ。英王族の男性にとって、軍服は最高の正装。色とりどりの華やかな軍服で勢揃いするイベントは、最大の見せ場でもある。ロイヤルウェディングでも、新郎が軍服で登場するのはそういった理由がある。

 ところが、軍関連のイベントに晴れ姿である軍服が着用できず、タキシード姿で現れたヘンリー王子。そんな現状に対し「10年も軍隊生活を送り、アフガニスタンにも派遣された本物の軍人でありながら、軍服姿が許されない。これでは誇らしい軍歴を持つ王子というハリー(ヘンリー王子の愛称)のアイデンティティが失われ、王室との関連性も薄まります」とモラード氏は指摘した。

 確かにロイヤル的なゲスト出演だったが、軍服なしで“本物感”が薄れたようにも見える。同氏は、傷病兵のための国際的スポーツイベント「インビクタス・ゲーム」を立ち上げた功績を称える一方で、大尉まで昇進したヘンリー王子の今の姿を残念がっていた。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)