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ヘンリー王子がチャールズ皇太子を“犠牲”に? 新声明で波紋 8か月間ほぼ会話なしと英紙
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数か月前に発覚した、チャールズ皇太子の財団と当時CEOだった側近をめぐる疑惑。財団に対する多額の寄付の見返りとして、サウジアラビアの富豪が大英帝国勲章(コマンダー、CBE)と英市民権を獲得するのに協力したとされるもので、報道があった9月時点で側近はCEOを辞任した。その後に調査が始まったが、先日になり次男ヘンリー王子が声明を発表。メディアはこの声明が事態を悪化させ、さらには父親との不仲を示すなどと報じている。
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チャールズ皇太子の側近が関与する“疑惑”に無関係と表明
チャールズ皇太子の「プリンス財団」でCEOを務めていた側近はマイケル・フォーセット氏。サウジアラビアのマフフーズ・マレイ・ムバラク・ビン・マフフーズ氏に対し、寄付の見返りとして大英帝国勲章の受勲と英市民権の獲得に協力したという疑惑が9月に告発され、しばらく後に辞任を発表していた。
この疑惑は調査の対象になったが、12月に入り新たな疑惑が。英高級紙「タイムズ」の日曜版「サンデー・タイムズ」は、ヘンリー王子とレソト王室のセーイソ王子が設立した慈善団体「サンタバリー」が、2013年にマフフーズ氏から5万ポンド(約750万円)を受け取っていたと報じた。
これを受けて王子は声明を発表。複数メディアの報道によると、この声明で王子はマフフーズ氏が寄付する動機に対して「懸念があった」として、同氏との関係を断ち切ったと述べている。また、自身は“大英帝国勲章スキャンダル”と無関係であるとした。
さらにメディアはこの声明を、皇太子と王子の“断絶”を示すものであり、「父を犠牲にした」などと指摘。英大衆紙「ザ・サン」は情報筋の話として、皇太子は反論により自身の即位後にダメージを与えることを恐れて「威厳を持って沈黙を守り続けている」と伝えた。
また、皇太子と王子が直接会話したのは、8か月前に執り行われたフィリップ殿下の葬儀が最後だとした上で、王子の米国移住後は「緊迫した雰囲気の中で」電話で数回話したのみである可能性に触れた。
さらに、王室評論家のアンジェラ・レヴィン氏は英大衆紙「デイリー・ミラー」にコメント。こうした展開について「ハリー(ヘンリー王子の愛称)は父に打撃を与えて批判する機会を探しています。悲しいことです」と述べた。
(Hint-Pot編集部)