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ヘンリー王子回顧録 チャールズ皇太子は「ヘルメットと防弾チョッキが必要」と王室作家
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最も有名な王室作家の1人であるアンドリュー・モートン氏。「Diana:Her True Story」(日本語版タイトル「ダイアナ妃の真実」)を90年代前半に上梓し、チャールズ皇太子との結婚生活の裏で苦しんだダイアナ元妃の真実を世に発表して名を馳せた人物である。そんな同氏が、来年出版予定といわれるヘンリー王子の回顧録を問題視しているようだ。作中で父チャールズ皇太子に対し激しい批判が展開されると予想し、話題になっている。
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ピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト起用がポイントか
ロイヤル専門のポッドキャスト番組「Royally Us」に出演したモートン氏は、ヘンリー王子の回顧録について言及。英大衆紙「デイリー・スター」は、同書内でチャールズ皇太子への批判が展開されることを示唆する、同氏のコメントを報じている。
「もしも私がチャールズ皇太子なら、コートの山を見つけてその下に隠れます」
モートン氏は冗談混じりに語ったが、王子の暴露によって皇太子の身に危険が及ぶと考えているようだ。同氏がそう予想するのには根拠がある。それは回顧録のゴーストライターにピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト、J・R・モーリンガー氏を起用したことだ。
「このゴーストライターは、アンドレ・アガシ(元男子プロテニス選手)の自叙伝も執筆し、アガシと父親の確執を書き記しています。ですから今度は、チャールズ(皇太子)が非難の的にされる可能性が高い。出版されたらヘルメットと防弾チョッキが必要になるかもしれません」
モーリンガー氏には、王子の母・ダイアナ元妃の近親に取材をしているとの報道もあった。このことから、皇太子とカミラ夫人の不倫によって元妃が味わった苦難を、回顧録で代弁するとの見方もできる。もしそうなれば元妃のファンが皇太子への怒りを爆発させるのは必至だろう。
来年はエリザベス女王の在位70周年祝賀行事(プラチナ・ジュビリー)が予定され、お祝いムードが高まりつつある英国内。しかし、王子の回顧録の出版時期や内容次第では、それどころではなくなってしまう可能性も。皇太子をはじめとした王室メンバーに火の粉が及び、困難な年になる危険性も潜んでいる。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)