どうぶつ
雨の日にわずか180グラムで保護された子ねこ 今では家族を幸せに 「メロメロです」
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雨の日に保護したわずか180グラムの子ねこ。命の危険もありましたが、現在は優しい飼い主の元で元気に暮らしています。出会った日に撮影した1枚の写真と、当時を回想するツイッターの投稿が注目を集めていたようです。雨の日の出会いや保護後の経緯について、飼い主のねこねこさぶちゃん(@C_A1980)さんに話を伺いました。
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雨の日に保護 現在は元気に暮らしています
つぶらな瞳で飼い主さんを見つめているのは、黒ねこの「さぶちゃん」。推定7か月になる男の子です。
飼い主さんは今年5月、勤めている保育園の敷地内で4匹の子ねこが生まれていたことに気が付きました。その日はあいにくの雨。小さなねこたちを保護した後、同僚に連れて帰ることができないか声をかけて回ったといいます。
「場所柄、子どもたちもいるため長くは置いておけない状況でした。それぞれ受け入れ先が決まり、最後の1匹として残ったのがこの子です。雨で体が濡れていたこともあり命の危機を感じたため、夫に連絡をして自宅にすぐに連れて帰りました」
今年の5月10日頃に生まれたねこたちは、当時180グラムほど。現在は、ねこ好きな先生やその知り合いなどに引き取られて元気に暮らしています。飼い主さん同士で予防接種の相談をするなど、連絡を取り合っているそうです。
「さぶちゃん」という名前は、保護した日の帰り道に、自転車を漕ぎながらひらめいたそう。「それからはもう、さぶちゃんとしか考えられませんでした。性格は絵に描いたような“おねこ様”。塩対応が得意なクールくんです」と目を細めています。
お迎えにより周囲も変化 「子どもたちが優しくなった」
「愛猫の成長を見てほしい」とツイッターに投稿を続けている飼い主さん。「お仕事に行かないで」と腕にしがみついてきたり、指を愛おしそうに舐めてきたり。「我が家に来てくれた日から『今日もかわいい、明日も絶対かわいい……』と家族みんなでメロメロです」と癒やされているようです。
話題になった投稿には「『さぶちゃん保護初日180グラム時代』たまに振り返る今朝。」という一文が添えられていました。少し不安そうに飼い主さんを見上げている小さなねこには「こぐまちゃんみたい」などのリプライ(感想)が寄せられています。
また飼い主さんは、さぶちゃんを迎えたことで「子どもたちが優しくなった」と、周囲の変化にも驚いています。
「特にお兄ちゃんは動物好きなタイプではなかったのですが、さぶちゃんに対して思いやりのある姿がたくさん見られ、うれしくて泣けてくるほどです。後は大きな声を出すとさぶちゃんが驚くので私が『何で宿題やってないのにゲームやってるの!』『お風呂早く入っちゃって!』など怒ることが減りました。母のためにも良いことがたくさんあります。家の中を終始片付けておかなくてはいけないことが大変ですが、これも結果として良いことになっていますね」
その存在でさまざまな良い変化をもたらしているさぶちゃん。雨の日の出会いにはやはり、運命的なものがあったようです。これからも元気に成長して、飼い主さん家族と幸せに暮らしてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)