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商品陳列なしでフードロス対策も 環境に配慮したスタバ 国内1号店 東京・大手町に誕生
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「スターバックス コーヒージャパン」(東京都品川区)が12月1日、東京・大手町の和田倉噴水公園内に環境配慮型店舗の国際認証を取得した「グリーナーストア」国内1号店を開業しました。店内では「マグ(カップ)」や「樹脂製グラス」で飲み物を提供。持ち帰り時には繰り返し使用できるリユーザブルカップを推奨し、使い捨てカップ使用量の75%削減を目指すそうです。限定メニューもあるこの新店、一体どのような工夫があるのでしょうか?
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環境に配慮した国内初店舗
東京駅からほど近い、皇居外苑・和田倉噴水公園にオープンしたのは「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」。緑が多く噴水がある憩いの場に誕生した新店は、ゴミの徹底的な削減を目指す環境配慮型店舗「グリーナーストア」の日本1号店です。
グリーナーストアとは、スターバックスが世界自然保護基金(WWF)と策定した国際認証の基準を満たす店舗のこと。2025年までに全世界で1万店舗を展開する予定です。
力を入れているのは、ゴミと食品ロスの削減。使い捨てカップの使用を75%減らすため、店内利用者にはドリンク類をマグや樹脂グラスで提供します。テイクアウトには繰り返し使えるリユーザブルカップ(特別価格110円 ※通常は180円)を推奨。マイタンブラーやマイカップを持参した場合、店内利用は22円、テイクアウトは21円が割引されます。
また、商品を陳列するケースを設置しないことも特徴の一つ。利用客はデジタルサイネージに表示されたメニューを見てオーダーします。
屋根にはソーラーパネルを設置し、再生可能エネルギーを導入。さらに手洗い時に使用する水の98%以上は、循環利用システム「クリーンステーション」を使って提供されます。スターバックスが同システムを導入するのはこの店舗が初だそう。
同店オリジナルのビバレッジも登場
店舗周辺のオフィスワーカーはもちろん、皇居周辺を散策する人たちの憩いの場になればと、同店のみで販売されるドリンク3種も用意。スターバックスのシグネチャーであるエスプレッソや幅広い層に人気のフラペチーノに、優しい味わいの和三盆、アーモンドミルクを合わせています。周辺を駆けるランナーのために、店舗外には無料の給水スポットも。
店内には廃棄予定だった漁網を再利用したアート作品も展示。やわらかな光が心地よいガラスの照明は、役目を終えた蛍光灯の蛍光管から取り出したガラスを再生させたものだそう。担当者は「サステイナブルについて考えるきっかけになれば」と期待しています。
住所:東京都千代田区皇居外苑3-1
営業時間:午前7時~午後9時
(Hint-Pot編集部・西村 綾乃)