マダムの言葉以降、「思い通りにいかないのが当たり前」に

　作者のたろすさんに、その後のマダムのお話など、詳しいエピソードをお伺いしました。

Q. 今回のテーマで漫画を描いた理由を教えてください。
「マダムにとって80代の今の方が、自分が好きなことを自由にできて楽しそうだと思っていました。けれども、人生においてそれ以上の喜びが『子育て』だったところがとても素敵だなと思い描きました」

Q. このマダムに会う前と後では、考え方などに何か変化はありましたか？
「それ以前は自分の生活リズムに『子育て』をはめ込んでいて、『次に○○しないといけないのに……スムーズにいかない！』とイライラしがちでした。マダムの言葉以降は、『思い通りにいかないことが当たり前』という考えで生活するようになりました」

Q. マダムの言葉についてその後、配偶者さんとどんなお話をされましたか？
「もっと心にゆとりを持って子育てをしようと話しました」

Q. 普段、育児で悩んだ時は誰に相談をしますか？　その際に受けたアドバイスで心に残っている言葉などがあれば教えてください。
「夫です。お互いに育児で悩んだ時は話し合っています。夫はよく子育てに関する本を読んでおり、本の内容を教えてくれることがあります。以前、『子育てとは、子どもの成長を見守り、必要に応じて手助けをすること』と書いてあると教えてもらい、親が何でもかんでもしなくても良いのだと肩の荷が下りました」

Q. その後、マダムと会う機会はありましたか？
「そのレストランの前を通りかかると見かけることがある程度です」

Q. 読者の感想を読んで思ったことを教えてください。
「実は『タバコを吸っている人に子どもを近づけるなんて』といった厳しいお言葉もいただきました。しかし、それ以上に皆様の心にも響く言葉だったようで、描いて良かったなと思います。コメントやDMで感想をいただき『子育てに悩んでいるのは、自分だけじゃないんだ』と、むしろこちらが励まされました」

（Hint-Pot編集部）