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漫画

スーパーで子どもがギャン泣き…育児経験あり店員の“声なき応援”漫画に感動 「優しい世界」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:yoka(yoka9003)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:yoka(yoka9003)さん】

 スーパーマーケットでお菓子を欲しがって床にひっくり返ってギャン泣きする子ども。それが我が子なら、周囲の目が気になって焦ったりつらくなったりすることも……。けど、当事者のママたちが思っているよりもずっと温かい目で見守っている人はたくさんいるようです。心がちょっと元気になる、スーパーの店員さんの本音を描いた漫画をご紹介します。作者のyoka(yoka9003)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

子どものイヤイヤ期に苦戦するママ 2年前の自分の姿が重なって…

 yokaさんは、小学5年生のトモたんと4歳のナオたん、7歳差兄弟を育てるお母さん。昨年、ナオたんが幼稚園に入園したことをきっかけに、近所のスーパーマーケットでパートタイム勤務を始めたそうです。

 すると仕事中目についたのが、イヤイヤ期のお子さんと買い物に来ているママたちの苦労ぶり! 下の子を抱っこしたまま、床にひっくり返ってギャン泣きしている子どもを優しくなだめ、時には厳しく叱り付けています。買い物も満足にできない状態です。yokaさんはその姿に次男・ナオたんのイヤイヤ期で大変だった2年前の自分の姿を重ねました。

 周囲の人に迷惑をかけてしまう焦りと苛立ち、子どもに向けられる好奇の目が痛いと感じていたあの頃――。けれどyokaさんは「子育てが一段落したからこそ、分かることがある!」と、漫画の中で力強く語りかけます。

 yokaさんが働いているスーパーでは、パートさんやお店のお客さんの多くが子育て経験者。子どもがまだ小さい時期に経験する育児の大変さを、みんな理解しているのです。けれど、今はこんなご時世だし、知らない人にいきなり声をかけられるのが苦手なお母さんもいる。だからこそ、本当は飛び出して助けたい衝動をこらえながら見守っているのだ、と。

 今、yokaさんはスーパーで泣いている子どもを見かけると、お茶目な表情やポーズを駆使し、声をかけずにあやしているそうです。

「家庭保育中のお母さん方。今は我が子を育てるのに必死で、この声は届かないかもしれないけど。周りからきつい言葉を投げかけられたり深く傷付けられたりすることもあると思う。でもどうか知ってほしい。子育てを頑張っているママを助けてあげたいとかまえている、子育て一段落組のおばさんたちも確実に周りにいるってことを」

 エピローグに書かれた優しいメッセージに、読者はジーン……。そして、“子育て一段落組”のママたちからは共感の声が殺到しました。

「素敵な投稿。救われるママたちいっぱいいますね」「yokaさんが感じた優しい世界。もっとママさんたちに伝わりますように」「本当に今なら、こんなに敵だらけじゃないって分かりますが、当時はこんな風に温かい眼差しがあるなんて思ってもいませんでした」「すっかり先輩おばちゃんだから、いつでもどこでも声をかけたくなる衝動を抑えるのに必死よ(笑)」

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