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漫画

20代に戻れる? 子育て3年で分かった“親になる”ということ 育児漫画に「真理」と共感

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:こげのまさき(@koge_diary)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:こげのまさき(@koge_diary)さん】

 ライフステージの移行とともに、価値観も変化していくことが多いでしょう。特に子どもが誕生すると、目まぐるしい成長と変化の連続が当たり前になります。そんな中で、はたと気付かされる“真実”があるようです。息子を育て始めてもうすぐ3年。すくすくと元気に育つ姿、それを見て感じた率直な気持ちを綴った育児漫画が反響を呼んでいます。作者のこげのまさき(@koge_diary)さんに話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

自由な生活を謳歌していた20代 息子を出産すると…

 ツイッターで育児日記の漫画を発表しているまさきさん。明るくかわいらしいタッチで描く作品は、創作物のマーケットプレイス「BOOTH」で販売されている他、Kindle(電子書籍)版でも発表され人気を博しています。

 まさきさんの作品で最近特に大きな注目を集めたのは、3歳になる息子さんを見て「やっと気付いたこと」です。

 20代の頃は一人暮らしを謳歌していたというまさきさん。フリーランサーとして自由なタイムスケジュールで働き、友人と集まっては終電まで盛り上がり、明け方までテレビゲームを楽しむといった生活を送っていました。

 しかし、そんな生活も結婚と妊娠、出産を経て大きく変わります。新生児の育児とともにやってきたのが重い責任。それでも、「ここを乗り切ればきっと楽になる」――。そんな思いで毎日を駆け抜け、子育てに奮闘する日々が続きます。そうして息子さんが間もなく3歳を迎えようとしていたある日のことでした。

 息子さんの姿を目にしたまさきさんは、「ああ、なるほど。やっと分かったかも」とあることに気付きます。“赤ちゃんを育て終えれば自由を謳歌していた過去に戻れる”、それは違うのだと。

 赤ちゃんの時期が終わったとしても、子育てという道はずっと先まで続いていることを悟るまさきさん。そして、すっきりとした諦めとともに20代の自由な生活へと戻れないことを実感したのでした。

 まさきさんが子育て中に得た気付きを綴る今回の作品。ツイッターで公開されると、1.3万件もの“いいね”を集めました。また、リプライ(返信)には「とてもわかりみです……」「めちゃくちゃ真理」「今の気持ちそのまま描いてくれたようでしっくりきた」といった共感のメッセージの他、「子どもが大きくなると一緒にやれることが増えて楽しいですよ」など、まさきさんへのエールも多く寄せられています。

「責任の形は変わっても、重さは変わりません」

 作者のまさきさんに今回のテーマで漫画を描いた理由や、子育てを通じて感じる責任の変化などについて話を伺いました。

Q. 今回のテーマで漫画を描いた理由を教えてください。
「育児中の出来事や思ったことを残しておきたいと思っているので、その一環として描きました」

Q. 結婚や出産によって、ある程度の制約がある生活が始まることに不安はありましたか?
「覚悟をしたつもりでいました。しかし、漫画で描いたように『しばらく終わらない』とは考えていなかったかもしれません」

Q. 背負っている「責任リュック」の重さに変化はありますか?
「形(状況)は変わった気がしますが、重さは変わりません。息子はまだ3歳で、まだまだ目が離せない、親の責任が大きな年齢だと思います……!」

Q. 心に残った読者からの感想があれば教えてください。
「すでに子育てを卒業された方々から『自由の日はあっという間に来るぞ!』と言っていただけたことです。楽しみでもありますが、今の息子との日々も大事にしたいと改めて思いました」

(Hint-Pot編集部)