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すき焼きと春菊 栄養価的にも相性抜群の理由とは 生食ならノンオイルは避けて

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

春菊は鍋料理に欠かせない存在(写真はイメージ)【写真:写真AC】
春菊は鍋料理に欠かせない存在(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 独特の香りという特徴を持つ春菊。すき焼きなど寒い冬の鍋料理に欠かせない存在ですが、アクが少なく、若くやわらかい葉は生食できるそうです。また、旬は冬なのに「春」と付けられている理由は、春に花を咲かせ、香りと葉の形が菊に似ていることから。旬の野菜・春菊について栄養士の和漢歩実さんに話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

欧州では観賞用 食用は日本など東アジア地域だけ

 キク科の春菊は、地中海沿岸が原産地といわれています。しかし、独特の香りが好まれず、主に観賞用として育てられるなど、世界でも食用している国や地域は珍しいようです。日本以外で食用としているのは、中国やインドなどのアジアの一部だとか。

 日本には室町時代に中国から渡来したとみられています。江戸時代には「春に花を開き、菊に似るがゆえ」といった「春菊」の名の由来が事典に記述されているようです。関西地方では「菊菜(キクナ)」とも呼ばれています。

 現在、日本に出回っているものは同じように見えますが、実は大きく分けて3種類あります。葉の切り込みが深く香りが強い「小葉種」、切り込みがあり香りの強い「中葉種」、切り込みが浅くアクが少ない「大葉種」です。そして本来の旬は冬。ハウス栽培の発達で今は通年手に入ようになりました。

春菊の栄養 「食べる風邪薬」とも

βカロテンが豊富なことで知られる春菊(写真はイメージ)【写真:写真AC】
βカロテンが豊富なことで知られる春菊(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 春菊の代表的な栄養素といえば、βカロテンが挙げられるでしょう。βカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を強くして、ウイルスの体内の侵入を防ぐ働きが期待されます。「食べる風邪薬」ともいわれる理由と考えられます。

「日本食品標準成分表2020年版」(八訂)より、100グラムあたりの主な栄養をホウレン草と比較すると次の通りです。

○βカロテン
春菊:4500マイクログラム
ホウレン草:4200マイクログラム

○カルシウム
春菊:120ミリグラム
ホウレン草:49ミリグラム

○鉄
春菊:1.7ミリグラム
ホウレン草:2.0ミリグラム

 ちなみに春菊の独特の香りは「αピネン」「ペリルアルデヒド」という成分で、食欲増進や消化促進に関係しています。

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