動物が、人間と同じような仕草や行動を見せるととてもかわいらしいですよね。時には「こんな動物が……？」という、意外な生物が人間そっくりな動きをするシーンを見かけることも。人間が眠い時に出てしまう「あくび」。そんな生理現象を小さな「ウツボ」が見せている動画が注目を集めています。なかなかお目にかかれない貴重な瞬間を見事にとらえた飼い主のれれれ（@chima2chan）さんに、ウツボの性格などについてお話を伺いました。

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体長30センチの「アミキカイウツボ」　水流に流されちゃうドジな一面も

　温暖な海域の浅瀬に生息するウツボ。ウナギ目ウツボ科に属するウナギの仲間ですが、大きなもので体長が4メートルにも及びます。大きな口に鋭い歯を持つ肉食魚ということから「海のギャング」とも呼ばれ、人間でも噛まれると大怪我を負うことも。また、一口にウツボといってもさまざまな種類がおり、よく見る縞模様だけでなく、体色が熱帯魚のようなブルーのものもいるそう。世界中でさまざまな生態を見せてくれます。

　このほどツイッターをにぎわせたのは、「アミキカイウツボ」という体長約30センチの小型ウツボ。昨年8月31日にお迎えしてから毎日さまざまな発見をしているそうですが、水流に負けて流されてしまったり、ごはんを食べようとしたところで勢い余って“空振り”してしまったりと「少しドジな」ウツボくんです。

　水槽の中でのんびり過ごすウツボくんを眺めることが大好きな飼い主さん。ある時、決定的なシーンの撮影に成功しました。ゆらゆらと頭を上げながら、口を開けて大きくあくび。口を閉じた後に何やら口元でムニャムニャしている様子もうかがえ、まるで人間のようです。

　飼い主さんはこの動画を「ウツボのあくびがかわいすぎるから何万回も見てほしい」との一文を添えてツイッター上に公開。すると何と26.2万件もの“いいね”が付き、動画の再生回数は310万回を超えました。

　リプライ（返信）には「癒やされました」「めっちゃかわいい」「最後のムニャムニャがおじいちゃん、おばあちゃんに似てる」「海の生物でもあくびするんだ」「ウツボからあくびがうつった」といったメッセージが。海外からの反応も多く、世界中でウツボにときめいた人が続出しました。

　飼い主さんによると、ウツボのあくびは1日に2回ほど見られるそうですが「タイミングが難しく、なかなかうまく撮影できません……」とのこと。それだけに今回の動画は貴重なシーンです。ちなみに、ウツボがなぜあくびをするのかということは、分かっていないようです。

　元々生き物が好きで、これまでハムスター、いぬ、インコなどを飼っていたという飼い主さん。ウツボをお迎えする前に水槽飼育に慣れておこうと、金魚やエビも飼い始めました。

「ウツボの一番の魅力は『ギャップ萌え』です。海のギャングのイメージが強く『怖い』と言われていますが、普段は口をパクパクしながら“のほほん”としていたり、体を掃除してくれるエビを食べないように気を遣ったり、岩の隙間から顔だけひょっこり出してあざとかわいくしたり、見ていて飽きません。ちょっとドジな一面もあるので、そこもまた愛くるしいです」

　ウツボのこととなると話が尽きない飼い主さん。ウツボをモチーフとしたイラストやグッズも制作しているほど愛情を注いでいます。今後、もう1匹お迎えすることを検討しているそうで、ウツボとの楽しい生活はまだまだ続きそうです。

（Hint-Pot編集部）