どうぶつ
大人気のラッコと飼育員さんのやりとりにほっこり 「永遠に見ていられると」話題に
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国内で唯一ジュゴンやアフリカマナティを展示する「鳥羽水族館」(三重県鳥羽市)では、飼育している動物の様子をSNSで配信しています。中でもアラスカラッコの「メイ」は多彩なパフォーマンスができることでも人気に。過去には自分の脇の下からおもちゃを取り出して飼育員に渡す様子などが注目を集めました。そんな大人気のメイちゃんについて、鳥羽水族館(@TOBA_AQUARIUM)担当者に話を伺いました。
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芸達者なメイは同園で大人気
両手を頬に当てて、ワクワクしたような様子で頭の上に貝を載せてもらうのを待っているのはアラスカラッコの「メイ」。17歳になるメスです。
飼育員さんから受け取ったおもちゃをミニバスケットゴールに次々ダンクする「おもちゃダンク」や、展示している水槽のガラスに貼り付けたイカの耳をジャンプしてキャッチする「イカミミジャンプ」など、メイはたくさんの種目ができることでも知られています。そんな芸達者なメイのトレーニングは、食事の時間に合わせて行っているそう。
「1日3回行うお食事タイム(午前9時40分、午後1時、午後4時20分)では、給餌に合わせてトレーニングを行っています。SNSで動画配信しているパフォーマンスを実際に見ることもできます」
鳥羽水族館では最近、コロナ禍で来園できない人にもメイの様子を見てほしいと、飼育員から貝を受け取り手渡しする様子を動画で撮影。公式YouTubeチャンネル「鳥羽水族館 TOBA AQUARIUM」でメイが種目に取り組む様子をまとめたページを作成しました。
その動画の一部が公式ツイッターに投稿されると、メイが楽しそうに貝を手にする様子を見た人から大きな反響が。「安定のかわいさ」「永遠に動画を見てられる」「貝を渡されて受け取って……とエンドレスに続く」などのリプライ(返信)が寄せられました。
たくさんの種目をこなすメイは感情表現も豊か。飼育員さんは「『今日はテンションが高いな』とか『機嫌が良いな』と感じる日があります。そういう日は、指示した種目をなぜか反復して行ったり、いつも以上に寄ってきたりします」と教えてくれました。
「少し怖がりだけどいたずらが大好き。とても賢く、何でも器用にこなします」とメイの魅力について話します。
同居しているキラは「高速バイバイ」が得意
鳥羽水族館では1983年にアラスカラッコの飼育を開始。現在はメイと、今年3月17日に和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」から受け入れた13歳のメス「キラ」の2頭を飼育しています。
「国内では現在4頭が飼育されていますが、展示を行っている水族館は、鳥羽水族館と『マリンワールド海の中道』(福岡県)だけ。ラッコは頭がとても良いです。常によく考えて行動に移すところがラッコの魅力です」
メイは5月に生まれたことから、英語で5月を意味する「May」から名前が付けられたといいます。来園者に人気の「おもちゃダンク」は「ずいぶん前になるので正確な時期は不明ですが、7年前にはすでに習得していました。ジャンプ種目の一環として行っています」とのこと。また「同居しているキラの特技は『高速バイバイ(手を振る動作)』」なのだそうです。
(Hint-Pot編集部・西村 綾乃)