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スノボ平野流佳の“奇跡的な瞬間” とらえた写真を世界が絶賛 「素晴らしき偶然」
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半円筒型のパイプを滑り降りながら、高さ5メートルにも及ぶジャンプやアクロバティックな技で得点を競うスノーボード・ハーフパイプ。各選手が繰り出す高難度の技は進化の一途をたどり、北京五輪でもその独特なスタイルとともに大きな注目を集めています。「Hint-Pot スポーツSNS調査隊」は今回、男子ハーフパイプに出場している平野流佳選手(太成学院大)に注目。空中を舞う姿と大会ロゴがピタリと重った“奇跡的な瞬間”が大きな反響を呼んでいます。
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男子ハーフパイプの練習中に撮影された写真 ツイッターには問い合わせが殺到
1998年長野大会から冬季五輪の正式種目になったスノーボード・ハーフパイプ競技。2014年ソチ大会では平野歩夢選手が銀メダルを、平岡卓選手が銅メダルを獲得したのに続き、2018年平昌大会でも平野歩夢選手が銀メダルと、近年は日本勢の活躍が目立っています。
今大会も3大会連続のメダルを目指す平野歩夢選手とその弟の平野海祝選手(日本大)、平野流佳選手、戸塚優斗選手(ヨネックス)の4選手が出場。全員が11日の決勝進出を決めました。
4人の好調ぶりは予選の前の練習からもうかがえました。中でも平野流佳選手はエア(ジャンプ)が高く、トリック(技)のキレも抜群。そんな流佳選手をレンズ越しに狙っていたフォトグラファーが“奇跡的な瞬間”の撮影に成功しました。
その瞬間とは、高いエアから空中でボードを掴む「グラブ」という動きを見せた流佳選手のボードが、背景にあった大会のロゴ「BEIJING」の文字の上にピタリと重なる様子。「もう一度撮って!」と言われても、恐らく不可能に近いショットでしょう。
この写真が北京五輪公式ツイッターで公開されると、リプライ(返信)には「撮影したのは誰?」という問い合わせが殺到。公式アカウントがドイツを拠点に活動するフォトグラファーのマティアス・ハングストさんの撮影と告げると「実にクール」「素晴らしき偶然」「完全に一致」「ファンタスティック」という称賛の声が寄せられました。
速いスピードで滑りながら複雑なトリックを仕掛けるスノーボード・ハーフパイプ。選手たちの姿は、ベテランのフォトグラファーでも難度の高い被写体の一つといわれます。それだけに「人生で一度撮れるか撮れないか」「フォト・オブ・ザ・イヤー」といった声も。
この「奇跡の一枚」に後押しされたのか、流佳選手は予選で87.00点の高得点で3位に入り、堂々の決勝進出を決めました。メダルがかかる11日の決勝では、記憶に残る活躍が期待できそうです。
(Hint-Pot編集部)