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【2023年】ひな人形を飾る時期 良縁を呼ぶならいつ? 2月の二十四節気「立春」と「雨水」

公開日:  /  更新日:

著者:鶴丸 和子

ひな人形【写真:写真AC】
ひな人形【写真:写真AC】

 古くから日本人が季節の目安としてきた「二十四節気」。一年の節気は2月の「立春」から始まり、次の「雨水(うすい)」へと続きます。2023年の立春は2月4日で「暦の上では春」に。2月19日からは雨水になり、寒さのピークが過ぎて次第に春めく頃を迎えます。立春や雨水とはどんな時期なのか、また春を代表する行事「桃の節句」で飾るひな人形との関係を紹介します。

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二十四節気の始まり「立春」とは

 季節の移り変わりを知る目安の二十四節気とは、太陽の動きから一年を24分割し、約15日間ごとに分けたものです。その日付は固定ではなく、太陽の動きによって1日ほど前後します。現在は国立天文台が観測結果から決定し、毎年2月頭に翌年分を発表しています。

 さらにもっと細かな季節の移り変わりを知る暦として「七十二候(しちじゅうにこう)」があります。二十四節気の1つの節気(約15日間)を3分割(約5日間ずつ)して、一年を合計72の「候」に区分したものです。その頃の日本での植物や動物、虫、気象などの様子が短い一文に表現されています。(注:七十二候の漢字や読みは文献により差異があります)

 例えば、二十四節気の始まりである立春の場合、七十二候は次の通りです。

○「立春」(2月4日頃から)
初候:東風解凍(はるかぜこおりをとく)2月4日頃
次候:黄鶯○●(うぐいすなく)2月9日完
末候:魚上氷(うおこおりをいずる)2月14日頃

 氷が解け始める春の風、そして山里で鳴き始めたウグイスが、うららかな春の訪れを告げます。次には、冬の間はじっとしていた魚たちが、春の気配で氷の間から動き始める様子を感じることができるでしょう。まさに何かが始まる「春」の訪れを意味しています。

 この日から春分(2023年は3月21日)までに、初めて吹く南寄りの強い風を「春一番」と呼びます。また各地で「立春大吉」と書かれたお札が貼られているのを見かける機会もあるかもしれません。これは「厄(鬼)除け」です。「立春大吉」の4文字は左右対称で表からも裏からも同じに見えることから、節分の鬼が勘違いをして家に入ってこないとの言い伝えがあります。