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日本独自の月名を全部言える? 2月を「衣更着」とも書く理由は 名称をおさらい

公開日:  /  更新日:

著者:鶴丸 和子

春を感じる梅(写真はイメージ)【写真:写真AC】
春を感じる梅(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 和風月名とは、太陽太陰暦(旧暦)の季節感が土台になった日本独自の呼び方。720年に完成したとされる歴史書「日本書紀」にも記述が見られるそうです。現在の暦でも使用されることがありますが、旧暦からの呼び名なので実際の季節感とは1~2か月ほどずれがあります。風情ある日本独自の月の呼び名、12か月すべて言えますか?

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1月から3月 旧暦を元にしているため現在の季節感とはずれも

 日本製のカレンダーなどに多く記されている和風月名。いずれも季節を強く感じさせてくれるものですが、その由来には諸説あります。代表的なものと異称をご紹介しましょう。

○1月:睦月(むつき)
 お正月に家族や親戚一同が仲睦まじく集い、喜び合う月ということから「むつび月」になったことが由来している説があります。また「生月(うむつき)」が転じたともいわれています。

 異称:年端月(としはづき)、初春月(はつはるづき)、初空月(はつそらづき)、太郎月(たろうづき)など

○2月:如月(きさらぎ)
 衣更着(きさらぎ)ともいいます。新暦で見ると3月半ばにあたることから、寒さがぶり返して脱いだ衣をさらに着たことが語源とみられています。正月に来た春がさらに春めいてくることから「来更来」と書く場合もあるそうです。

 異称:梅見月(うめみづき)、仲春(ちゅうしゅん)、初花月(はつはなづき)、雪消月(ゆきげづき)など

○3月:弥生(やよい)
 草木がますます生い茂るという意味で「草木弥生月(くさきいやおいつき)」から転じたといわれています。「弥」はますますの意味。

 異称:花見月(はなみづき)、桜月(さくらづき)、春惜月(はるおしみづき)、夢見月(ゆめみづき)など