「ニャルソック」という言葉、聞いたことありますか？　「警備をするように窓辺から外を見ているねこ」を指すそうで、ねこ好きさんの間ではおなじみです。一説では、縄張り意識の強さから見張りをしている行動とも。そんな“ニャルソック”中のねこ2匹が、思わず二度見したくなる姿を見せて反響を呼んでいます。飼い主さんにお話を伺いました。

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摩訶不思議な“ねこタワー”…そのからくりは!?

　何かの気配を感じているのか、外をじっと見つめて警戒を強めているキジ白の「架（かける）」くんと「蒼（あおい）」くん。2匹が上下に並んで窓辺に立ち、外を眺めている姿はまさに“ねこタワー”のようです。

“ねこの2段重ね”という摩訶不思議な一瞬をとらえた写真。どうしたらこんなすごい技を涼しい顔でできるのでしょうか。飼い主さんは「二度見した今日のニャルソック」と写真にコメントを添えており、偶然が重なった写真に思わずびっくりした様子がうかがえます。

　しかしよく見ると、架くんが乗っているのは、蒼くんの頭の上ではなく、後ろに置いてあるキャットタワー。蒼くんの耳の間から架くんの足が見えていたため、2匹が肩車をしているように見えました。

　トリック写真のような不思議すぎる一枚がツイッターで投稿されると、約1万件の“いいね”が集まりました。リプライ（返信）にも「かわいすぎてガン見しちゃう」「神々しいトーテムポール！」「全力で二度見した」「まさに騎馬戦」などの声が。童話「ブレーメンの音楽隊」を彷彿とさせる佇まいから「ブレーメンにゃんこver.ですね」といったコメントも寄せられています。

昨年9月にお迎えされた2匹　野鳥や清掃車にも興味津々

　話題になった架くんと蒼くんは元保護ねこです。飼い主さんとは昨年9月から一緒に暮らし始めました。

「以前より子どもたちから動物を飼うことを切望されていました。そこで、子どもたち自身が責任をもって、きちんとお世話できるようになったら、保護犬もしくは保護ねこをお迎えしたいと思っていました。そろそろかなという頃、長女が保護ねこサイトで架と蒼をたまたま見かけて、家族みんな一目惚れしました。2匹は兄弟なので引き離す選択はなく、一緒にお迎えしました」

　かっこいいお名前は、保護ねこのボランティアさんが命名したものをそのまま引き継いだそう。赤ちゃんの名付けで人気のあるものの上位から選ばれました。

　すくすくと成長中の2匹は現在、推定生後9か月。好奇心が旺盛で「庭に遊びにくる野鳥や電線に止まっているカラスによく反応している」のだとか。また、先日は音を鳴らしながら通過する清掃車に“ニャンニャン”と何やら話かけていたそうです。

「架と蒼は窓辺にいることが多いですね。カーテンで遊ぶのが好きで、先日は蒼が飛び付いてビリビリにしてしまいました。そんなこともあって、現在のカーテンは2匹が並んで外を見るのにちょうどいい感じに仕上がっていますね」

　こうして毎日しっかりとおうちを警備してくれる2匹は、飼い主さんの外出時には必ずこの窓際からお見送りとお出迎えをしてくれるそう。「留守の間は僕たちが家を見張っているからね！」「今日も一日、無事でした！」とでもいわんばかりだといいます。

　たくさんの愛を注いでくれる飼い主さんのため、架くんと蒼くんはきっと今日も自宅の警備に励んでいることでしょう。

○取材協力：蒼to架（あおいとかける）（@aoitokakeru0920）さん

（Hint-Pot編集部）