「お手」や「お座り」などの芸で人間の心を和ませてくれるのはいぬというイメージがありますが、実はねこだって負けてはいません。飼い主さんのかけ声に合わせて、あまりにもシュールすぎる「お手」を披露したねこが19万人を虜にしています。どうしてこうなってしまったのか……。飼い主さんにお話を伺いました。

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飼い主さんにお手をさせるねこ？　それとも手相占い師？

　飼い主さんが差し出した手のひらをじっと見つめるのは、茶トラの「ボブ」くん。

「お手！」

　声をかけた瞬間、ボブくんはそっと自分の手を飼い主さんの手のひら……ではなく、なぜか手の甲に。見方によっては、まるで飼い主さんがボブくんにお手をしているようにも映ります。いずれにしても、何ともシュールで愛らしい「お手」です。

　飼い主さんによると「お手をしたのはこれが初めて」だそう。「手を差し出しているのは夫なのですが、『お手』と言うとボブがあの写真のように手を添えてきました。思わず主人と『違う！　違う！　惜しい！』とツッコミを入れて、大笑いしてしまいました」とこの時の様子を振り返ります。首を傾げながら、差し出された手を見つめるボブくんの様子からも分かるように、きっと考えに考え抜いての「お手」だったはずです。

　飼い主さんが「ボブ『お手……？　こうか』」と一文を添えたツイッター投稿には、19万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「かわいすぎて心臓に悪い。いぬ派の俺の心が揺らぐ」「想像の斜め45度上だな」「仕事で嫌なことも忘れるくらいのかわいいお手」などのメッセージが。たくさんの人が笑顔になったことが分かります。

　また、「お手」の仕草が手相占いをしているようにも見えるとあって、「手相を見てしんぜよう！」「ねこの占い師かな」「ボブ『肉相……？　見てやろう』」といった声もありました。