微笑みの国、タイ。国民の90％が仏教徒のため親切で、一年中温暖な気候もあってかポジティブな人が多いともいわれています。タイ移住歴15年の日本人女性が描いたエッセイ漫画からは、そんな魅力的な国民性が感じられるようです。予想外の結末には、日本人も見習うところが……？　ツイッターで大きな話題を呼んだ作品について、作者のプカちゃん（@phukachan100）さんに話を伺いました。

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怒り心頭の朝　揚げパンを一口頬張った瞬間…

　1週間のタイ旅行でその魅力に惚れ込み、現在は移住して15年目のプカちゃんさん。現地では日本語教師として働く傍らブロガーとしても活動しています。ブログ「波乱珍丈！　プカちゃんブログ」やインスタグラム（phukachan）には、タイでの暮らしぶりや現地の生活で26キロの減量に成功したエピソードを投稿。明るくてユニークなエッセイ漫画は人気を博しています。

　そんなプカちゃんさんは今回、勤め先である日本語学校の職員室で起きた一幕を漫画にしました。

　ある朝のこと、タイ人の同僚・ニッピー先生が「オハヨ！　私は今怒っていますよ」と言いながら、けたたましい音とともに職員室に入ってきました。怒り心頭だった理由は、雨に濡れた廊下で転んでしまったこと。

　ニッピー先生はすっかり取り乱した様子で、その口からは「1階の廊下が雨で濡れて“スベスベ”になってる!!」「とても痛い!!　絶対骨バラバラになった!!」と何とも微妙な言い間違いや誇張表現が。

　思わず和んでしまったプカちゃんさんが引き続きニッピー先生の様子を見ていると、「あーやれやれ！」とイライラした気持ちを切り替えるための朝食がスタート。ニッピー先生は、タイで人気の朝ごはんメニューである一口揚げパンの「バートンコー」を口に運びます。

　すると、0.5秒後には驚きの変化が。先ほどの怒りが嘘のように「おいしいです!!」「いい朝になりました!!」と気持ちの切り替えに成功したのです。あまりに一瞬でご機嫌が直る様子に、プカちゃんさんは脱帽するしかないのでした。

　漫画がツイッターに投稿されると、瞬く間に3.4万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には、やはり「自分で自分の機嫌を取れるタイ人の先生は優秀」「この切り替えの早さは見習いたい」「このマインド、マジ大事だと思う」と感心する声が。

　さらに、「和んだ……かなり……」「ニッピー先生かわいい～！」といったコメントも多く寄せられるなど、ニッピー先生のかわいい言い間違いやチャーミングな姿に心を掴まれた人も続出しているようです。