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水道修理で“費用8万円”と言われ…機転効かせた実体験漫画が話題 「冷静な判断です」
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1月中旬、ツイッター上ではトイレ修理に関する注意喚起が大きな話題になりました。投稿したのは東京都下水道局の公式アカウント。慌ててネット検索して業者に修理を依頼したところ、高額請求されるというトラブルが相次いでいるそうです。しかし、こうしたトラブルはトイレ修理だけではなく、水道修理でも“あるある”。そんな7年近く前の衝撃体験を描いた漫画が話題を呼んでいます。作者さんにお話を伺いました。
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「いつも郵便受けに入っているマグネットの連絡先」に電話したら
作者さんは「アプリ開発が儲からないから再就職したプログラマー」いう経歴の持ち主。ツイッターでは普段、IT業界の開発現場を描いた作品で人気を集めていますが、今回は7年近く前に自宅で起こった出来事がテーマです。
ある日突然、洗面所の蛇口から水が止まらなくなってしまった作者さん。そこで思い出したのが「いつも郵便受けに入っているマグネットの連絡先」でした。電話したところ、作業員さんは早々に到着。洗面台下のバルブを締めると、まずは蛇口の水を止めました。
「さすがプロだなー」と感心した作者さん。しかし、ここから雲行きが怪しくなります。壊れた蛇口を確認した作業員さんが「このメーカーは倒産しているので修理できないですね~」と言い始めたのです。そのため、車に積んでいる別メーカーのものに蛇口ごと交換するしかないという流れに。
「そ、それっていくらかかりますか?」
「8万円ですねー」
「倒産しているなら仕方ないのかな」と思う作者さんですが、もう水は止まっているので慌てる必要はないことに気付きます。そこで「ちょっと今、お金ないんで検討させてください」と、作業員さんに帰ってもらいました。そして、ネット検索で調べてみたところ、メーカーは確かに倒産していましたが、交換が必要だった部品は大手通販サイトで普通に販売されているものと判明。蛇口は結局、4000円程度で修理できたそうです。
この漫画がツイッターで公開されると1.8万件の“いいね”を集めました。リプライ(返信)には、「冷静だったね!」「とりあえず自宅の水の元栓がどこにあるかは把握しておきたい」と参考にした人たちからの感想が続々。また、水道局員の身内や知人から「市のホームページで近所の『指定給水装置工事事業者』を調べてそこへ頼むんだ、と教えられた」という人もいました。
さらには「地元の店に頼んだら床下からのパイプ交換総額で9000円しなかった」「こんな簡単には帰ってくれない」「マグネットの業者さんはあまりいい評判聞かないですね」という証言も。
一方で、DIYの部分に対しては「材料だけで直せると思っている人もいかがなもんかと思う」「自分で直したら安い! のならば、最後まで自分で責任をもって直すの重要。手に負えなくなって、すぐに来いとか勘弁して」といった意見もありました。“技術”に対する支払いについても考えさせられる内容になっています。