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国際女性デーの花・ミモザを切り花で飾るなら すでに咲いているものを選ぶべき理由
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教えてくれた人:のなか りえこ
3月8日は国連が定めた「国際女性デー」。感謝や敬意を込めて女性にミモザの花を贈る世界的な習慣がある日で、最近は日本でも広く知られるようになりました。そこで今回は、美しい黄色の花が楽しめることからアレンジメントとしても大人気のミモザに注目。フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんにお話を伺いました。
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女性の日のシンボル 葉によって種類もさまざま
国際女性デーは、1904年の同日に米国で参政権を求めて女性がデモを行った日に由来しています。元々「女性の日」としていたイタリアでは、日頃の感謝を込めてミモザを女性に贈る習慣があり、それが世界に広がりました。
ミモザはアカシアの仲間の総称。オジギソウ(学名:mimosa pudica)と似ているため、西洋から日本に持ち込まれた時は「ミモザアカシア」と呼ばれていましたが、省略されて「ミモザ」となったといわれています。花言葉は「感謝」や「友情」、「思いやり」などです。
春を告げる花でもあり、房状に咲くふわふわとして小さなポンポンのような姿がかわいらしく、人気があります。実はたくさんの種類があり、日本で流通しているものも葉を見ると違いが分かるでしょう。
○日本で流通している主な種類
・銀葉アカシア:シルバーがかった小さめの羽根のように細かい葉
・房アカシア:緑色で長くふさふさしたやわらかい葉
・パールアカシア:白みを帯びた丸い葉
・三角葉アカシア:その名の通り、葉が三角
日本でのいわゆる「ミモザ」は、銀葉アカシアが主流です。欧州での「ミモザアカシア」は房アカシアを指します。
初心者も扱いやすくアレンジも人気
ミモザは初心者が扱いやすい花です。1種類だけを花瓶にサッと飾るだけでも、部屋が華やかになります。切り花として飾る場合は、水揚げをよくするために枝の端を十字に割ったり、斜めに切ったりすると長持ちします。水に浸かる部分の葉は取り除きましょう。
フラワーショップで選ぶ時のポイントは、切り花を楽しみたいなら花が咲いているものを。一般的に切り花を選ぶ時は、つぼみがたくさんついているものにすると長く楽しめますが、ミモザの場合は異なります。ミモザの切り花を咲かせるには糖分などが必要になりますので、すでにお花がたくさん咲いているものを選びましょう。
ドライフラワーも簡単にできます。束ねて風通しの良いところに吊るすだけで大丈夫です。元々乾燥しやすい花なので、花瓶に挿していてもドライフラワーになっていきますよ。春らしく暖かみのある黄色で、この時期ならではの癒やしを体験してみましょう。
(Hint-Pot編集部)
のなか りえこ
フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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