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初春を感じる「球根花」で部屋を彩る プロおすすめの花と長く楽しむコツ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

ラナンキュラス【写真:のなかりえこ】
ラナンキュラス【写真:のなかりえこ】

 年始のイベントが一段落つく頃、フラワーショップは出始めた春の花で華やかになります。この時期は、チューリップやラナンキュラス、フリージアなどの球根花がおすすめです。また、気温が低い冬は、切り花が長く楽しめる季節。初春を彩る花々と長く楽しむコツを、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。

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ひと足早く「春」気分に おすすめの花

 冬は多くの植物が休眠をするシーズンですが、お正月を過ぎるとフラワーショップには“春”をひと足早く感じるカラフルな切り花が並びます。

 中でも球根花はみずみずしさがあり、色も豊富でカラフルなものが多いという特徴が。香り豊かな花も多いので、気持ちを華やかにしてくれるでしょう。まずは初春を感じる、おすすめの花をご紹介します。以下のもの以外にもスイセンやスイートピー、アネモネ、リューココリネなども人気です。

チューリップ【写真:のなかりえこ】
チューリップ【写真:のなかりえこ】

○チューリップ
 通常、関東では4月頃に開花する球根花ですが、切り花は冬から店頭に並びます。開花が早いので、長く飾りたいなら色付いていないつぼみを選ぶと良いでしょう。また、葉がきれいかどうかもチェックすべきポイントの一つです。

 生命力あふれる花です。切り花にしても茎が伸びるという性質があります。さらに、一日のうちに花が開いたり閉じたりして、違う表情を見せてくれるでしょう。一般的に、温度が上がると開き、下がると閉じるとされています。そのため、一日のうち昼に開いていることが多く、夕方に閉じやすいようです。

ラナンキュラス【写真:のなかりえこ】
ラナンキュラス【写真:のなかりえこ】

○ラナンキュラス
 色のバリエーションが豊富で、幾重にも重なった花びらが魅力。花の形もさまざまあり、香りの良い品種も登場して人気がある花です。秋から春にかけて生育し、高温になる夏は休眠します。

 薄い花びらが幾重にも重なり、ふんわりと丸みを帯びた形をしています。開花が進むとかなり大きくなるものも。1輪でも存在感と上品な雰囲気がある花です。

フリージア(写真はイメージ)【写真:写真AC】
フリージア(写真はイメージ)【写真:写真AC】

○フリージア
 凛とした花姿と甘い香りが人気の花です。黄や白がよく知られていますが、赤、紫、ピンク色など他の色もあります。多くは秋に芽を出し、冬に湿潤となる地中海性気候の場所で自生します。そして春に花を咲かせ、夏に休眠するというサイクルです。

 日持ちが良く、長く楽しめる花の代表でもあります。花が穂状になって複数咲くという特徴があり、合わせて茎は弓なりに曲がっています。茎の下部についている花から先端に向かってどんどん咲き進んでいきますので、咲き終わった花(花がら)は摘んでおきましょう。