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旬の新玉ネギ 通常の玉ネギと何が違う? 保存のコツやおいしい食べ方とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

保存のコツは 冷凍もOK?

新玉ネギは冷蔵庫の野菜室保存も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
新玉ネギは冷蔵庫の野菜室保存も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 通常の玉ネギと春に出回る新玉ネギは、包まれている皮の乾燥具合が異なります。そのため、日持ちの長さや保存方法にも違いがあります。

○通常の玉ネギ(皮が茶色)
 常温で風通しの良い場所の保存が良いとされています。使いかけは日持ちがしませんので、ラップでしっかり密封して冷蔵保存を。

○新玉ネギ
 包まれている皮が乾燥していないため日持ちがしません。早めに食べるか冷蔵庫の野菜室で保存するのが良いでしょう。

 使いやすい大きさに切ってからの冷凍保存も可能です。シャキシャキした食感はなくなりますが、細胞が壊れるので甘みが増し、調理で味が染み込みやすくなります。生食より加熱料理がおすすめです。飴色の玉ネギも冷凍玉ネギの方が素早く作れます。さらに煮込み料理では、凍ったまま鍋に入れて使っても大丈夫です。

簡単、おいしい食べ方とは

カツオ節をかけた玉ネギのスライス(写真はイメージ)【写真:写真AC】
カツオ節をかけた玉ネギのスライス(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 生食がおいしい新玉ネギ。薄くスライスしたものを他の野菜とサラダにして、好みのドレッシングでいただきましょう。トマトなどを使うと彩りもきれいです。うま味成分がたっぷりのカツオ節やサクラエビをトッピングして、ポン酢と食べてもおいしいですよ。

 コレステロールや代謝の調整、血栓の予防などの玉ネギの栄養メリットを生かすには、同様に“血液サラサラ”が期待される酢と組み合わせてみましょう。みじん切りにした通常の玉ネギを黒酢やワインビネガー、リンゴ酢などの食酢に漬けておきます。酸味や辛味が苦手な場合は好みで砂糖を入れても良いでしょう。いつものサラダ、焼き肉、ハンバーグ、焼き魚などにトッピングすると、さっぱりといただけます。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾