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旬の魚「アジ」 名前の由来は? おいしいものの見分け方も

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

日本人に古くから食べられてきたアジ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
日本人に古くから食べられてきたアジ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 アジは一年中店頭に並びますが、これから夏にかけて旬を迎えます。漢字では「鯵」、さかなへんに参です。由来はあるのでしょうか。食卓の「魚離れ」が続く近年、古くから日本人になじみのあるアジの豆知識や栄養について、栄養士の和漢歩実さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

日本人に古くから親しまれてきた魚

 アジと日本人の関係は古く、縄文時代の頃には食べられていたとみられています。現在は日本近海だけでマアジやムロアジ、シマアジなど20種類以上のアジ類が存在するといわれています。一般的にアジというとマアジを指し、体側に沿って「ゼイゴ」と呼ばれる硬くて鋭いウロコがあるのが特徴です。

 通年手に入るので分かりにくいですが、これから夏にかけてがおいしい旬の季節です。小型ですが、脂ののりが良く口の中に旨みが広がるでしょう。

 アジの名の由来は諸説あります。最も知られているのは、「味が良い」ことから付いたという説です。また群がり集まることを「あち」といい、群れて泳ぐ習性があることから転じて「あぢ」と呼ばれるようになったとの説もあります。

 漢字では「鯵」と書きますが、「参」が旧暦の3月を意味し、その頃から獲れる魚だったことからとか、「群れて参集する」魚だったからなどさまざまな説が。いずれにしても、古くから日本人が親しんできた魚です。

優れた栄養 新鮮なものの選び方

アジのたたき(写真はイメージ)【写真:写真AC】
アジのたたき(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 魚の主成分は、タンパク質と脂質です。特にアジのように背の青い青魚は、オメガ3脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれ、血中のコレステロールの調整や脳の活性化に役立つと注目されています。またアジには貝に多く含まれるタウリンもあり、疲労回復効果も期待できます。

 旬の時期は、比較的手頃な値段で手に入りやすいかと思います。丸ごと1尾買う際は、まず「目」をチェックしましょう。全体が盛り上がり、澄んでいて、黒目がしっかりとしているものが新鮮な証拠です。背ビレがピンとしたもの、腹が銀色に光っていて締まっているもの、体全体が丸みを帯びているものが良いでしょう。

 オメガ3脂肪酸であるDHAやEPAをくまなくいただきたい場合は、刺身や煮魚がおすすめです。刺身としていただく際には、殺菌効果や解毒効果があるといわれるネギ、おろしショウガ、大根おろしと一緒に。味変でポン酢も良いでしょう。酢にはクエン酸が含まれるため、疲労回復、食欲増進、夏バテ予防といった効果も期待できます。

 また煮魚の場合もネギやショウガと一緒に。臭い消し効果もあります。あるいは大根おろしを使ったみぞれ煮もおいしいです。暑さに負けない体づくりのためにも、栄養たっぷりのアジを上手に活用したいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、和漢薬膳食医。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。2018年より宮城県の高校で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾

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