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体育座り廃止 半数近くが好意的 「女子はスカートの中が見えるのが気になる」の声も
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日本の学校では見慣れた体育座り。学生時代、集会や体育の授業で当たり前だったという人も多いでしょう。しかし近年、この座り方は子どもたちの体に負担がかかるとの指摘があり、見直す学校が各地で現れています。皆さんはこの動きをどのように感じているのでしょうか。アンケート結果をご紹介します。
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体育座りを極力させない取り組みをする中学校が話題に
地域によって「体操座り」や「三角座り」とも呼ばれる体育座り。床や地面におしりをつけ両膝を曲げて体の前で抱える姿勢は、日本全国の学校でおなじみの座り方です。ところが近年の研究や調査から、この姿勢は内臓を圧迫し、座骨や腰の痛みを引き起こすことがあるとの意見も。長時間座るには適していないことが分かってきました。
これを受け、山口県下関市の市立豊北中学校では、生徒に体育座りを極力させない取り組みを進め話題に。ワイドショーなどで取り上げられると、大きな議論を巻き起こしました。
そこで今回は、株式会社NEXERが運営する日本トレンドリサーチが実施したアンケート調査の結果をご紹介。事前調査で「学校で『体育座り』をしたことがある」と回答した、全国の男女1250人が対象の「体育座りに関するアンケート」から、世間の声を紐解いていきます。
体育座りを座りやすいと感じる人は約2割
まずは、床に座る場合に最も座りやすい(楽に感じる)座り方を問う設問から、トップ3を見ていきましょう。
1位 あぐら 49.2%
2位 体育座り 18.6%
3位 横座り 12.0% ※両足を左右のどちらかに揃えた座り方
意外なことに、座りやすい姿勢として2番目に多かったのは体育座り。人によっては腰痛の原因になるとされていますが、楽だと感じている人も少なくないようです。
体育座りが他の座り方よりも良いと思う理由としては、「脚が圧迫されずしびれないから」(30代女性)、「今でもするぐらいなじんでいる。片側への偏りがない均等な座り方」(40代女性)、「一番慣れているからです」(20代女性)などがありました。足がしびれにくく、バランスが取りやすい他に、子どもの頃から慣れ親しんでいることもポイントなのかもしれません。
座りにくいのは断トツで正座
続いて、最も座りにくい座り方のトップ3です。
1位 正座 60.8%
2位 長座位 12.8% ※両足をまっすぐ前に伸ばす座り方
3位 割座 8.8% ※正座の両端を外側に外し、足がMのようになった座り方
やはり足がしびれやすい正座を最もつらいと感じる人が多いようです。一方、体育座りはランク外の3.6%でした。体育座りが最もつらいと感じる人はあまり多くないようです。
体育座りが最もつらいと回答した人は、どのような理由なのでしょうか。「おしりが痛い。お腹が締め付けられる」(50代女性)、「体が硬いから」(40代女性)、「腰が痛くなり長時間の座位としては不向きである」(70代男性)などの意見がありました。体形や柔軟性によって、つらいという人もいるようです。