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『トップガン』続編 台湾の映画館で上映中に天井が一部崩壊 観客は特殊効果と勘違い

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

劇場ならではの体験といっても限度は存在?(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
劇場ならではの体験といっても限度は存在?(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 世界のファンが首を長くして公開を待ち続けていた映画『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』。5月18日にフランスのカンヌ国際映画祭で、翌19日に英国でプレミア上映された後、ついに世界で順次公開された。1986年製作の前作をしのぐ迫力と見応えあるストーリーは大きな話題を呼び、5月26日から公開された日本では28日・29日の全国映画動員ランキングで初登場1位に。現在も各国で大ヒットを記録しているが、台湾の映画館では衝撃的なアクシデントが発生したようだ。台湾のニュースサイト「蘋果新聞網」など多数の地元メディアが報じている。

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突然ゴロゴロという音が聞こえ5秒も経たないうちに…

 米海軍の戦闘機パイロット、コールサイン「マーヴェリック」ことピート・ミッチェル(トム・クルーズ)を主人公に、人間模様や強い絆、手に汗握る戦闘機同士のアクションをふんだんに盛り込んだ『トップガン マーヴェリック』。製作にも名を連ねるクルーズが本作の劇場公開にこだわったことも、1つのトピックスとして注目された。

 その理由は鑑賞すれば一目瞭然。戦闘機のエンジン音や空を切る音など、臨場感あふれる極上の鑑賞体験はやはり劇場ならではといえる。これから鑑賞を予定している人には、ぜひDOLBY ATMOSまたはIMAXシアターでの鑑賞をおすすめしたいが、台湾のIMAXシアターでは衝撃的なアクシデントが発生。何と、上映中に天井の一部が崩落したのだ。

 台湾のニュースサイト「蘋果新聞網」などが報じた内容によると、事故が発生したのは高雄市の中心地に位置する「高雄大遠百威秀影城(ヴィエ・ショー・シネマズ・高雄)」。有名シネコンプレックスチェーンの一館で、多数のシアターを有している有名劇場だ。同作は4日、そのうちのIMAXシアターで午前9時30分から上映されていた。

 崩落は上映開始後の午前10時40分頃。崩落した天井からは天井板と巨大なスポンジが最前列と2列目の座席上に落下したが、幸いにも空席だったため負傷者はいなかった。

 その場に居合わせた観客によると、ショックで叫んだ観客もいたが、崩落があまりに突然だったため、特殊効果だと勘違いしたことを証言している。ちなみに、この観客は台湾の政治家、林岱樺氏のオフィスで室長を務める人物。当日は妻と鑑賞していたそうだ。

 また、現地のネット掲示板では別の観客が当時の様子を証言。映画の途中で突然ゴロゴロという音が聞こえ、5秒も経たないうちに崩落したという。重低音が大きな魅力でもある作品だけに、この観客は「IMAX効果が強すぎる」とも発言した。さらに大手紙「中国時報」の電子版「中時新聞網」は「『トップガン』続編は刺激が強すぎた?」と見出しに打っている。

 ただし、現地調査を実施した高雄市政府の担当局によると、崩落の直接原因は天井裏にある骨組みの腐食。また、映画館には罰金6万台湾ドル(約27万円)が科せられたそうだ。

(Hint-Pot編集部)