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太陽の周りに現れる光の輪「ハロ」が話題 天気が崩れる前兆? 発生の理由は
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雨が続く中で時折見られる晴れ間。ふさぎ込みな気持ちも上がりますし、洗濯や布団干しなどをしたい人にとっても貴重な瞬間ですよね。それでも、やはり注意しなければならないのが天気の急変。空を見上げた時、太陽の周辺に光の輪ができているのを見たことはありませんか? 警視庁警備部災害対策課の公式ツイッター(@MPD_bousai)は、天気が崩れる前兆として「ハロ」と呼ばれる現象を紹介しています。この現象が見られた時、どんなことに注意すれば良いのでしょうか。
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暖かく湿った空気が入り込むことで見られる現象
5月上旬の沖縄に続き、関東甲信越や九州地方、四国でも梅雨入りに関する発表がありました。東海や東北も近日中に梅雨入りの見込みで、梅雨がない北海道地方以外では雨が中心の空模様になります。
それだけに、たまに晴れ間があるとウキウキしてしまいがち。そんな時、ふと空を見上げると太陽の周りに虹色の光の輪ができていることがあります。これは「ハロ(日暈)」と呼ばれる大気光学現象。この現象を紹介した警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターは「天気が崩れる前兆とも言われていますので見かけた際にはご注意ください」と呼びかけています。
余談ですが、アニメファンなら丸形で「ハロ」というと「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する小型ペットロボットを想起する人もいるでしょう。しかし、こちらは人工知能の「HAL」に由来しており、関連性はありません。
気象庁は大気光学現象の「ハロ」について「氷晶(細かい氷の粒)からなる上層雲が現れた時に、太陽や月の回りにできる光の輪のこと」と説明しています。通常の虹とは違い、薄雲を構成する氷晶がプリズムのような働きで太陽光を内側に曲げるため、光の強い部分が輪のようになることで生まれる幻想的な現象です。
ただし、これは前線の影響で暖かく湿った空気が入り込んでいることを示しており、天気が下り坂になる傾向が強いと言われています。下り坂という言葉からは局地的に大雨をもたらすゲリラ豪雨を思い浮かべますが、「ハロ」は天気の急変を予期する現象ではなく、基本的には西から低気圧が接近しているサインです。
この「ハロ」は今年になってすでに何度も確認されており、13日午前も東京から近畿地方にかけての目撃情報がツイッター上などで話題になっています。半日から1日後にかけて降り出すと思われる雨に備えておいた方が良いでしょう。
※太陽光線を肉眼で直視すると目を痛める恐れがあります。太陽を見る際はサングラスも避け、専用の観測グラスなどを用いて安全な観測を心がけてください
(Hint-Pot編集部)