飛行機に乗った時や山に登った時に見ることができる「雲の上から見る世界」。さまざまな雲が織りなす模様や光の加減など、幻想的なシーンに心を動かされた人もいるのでは。二度と同じ景色に出会えないからこそ、その一瞬を写真に残したい……そんな感性のもとに撮影された「雲の上の世界」の写真が大きな話題を集めています。あらゆる条件も楽しみに変えてしまうという撮影者のNitto（@Nitto_Photo）さんにお話を伺いました。

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昨年8月に出会った奇跡の光景　「もう見ることはできない」

　見渡す限りの雲海と沈みかけた太陽。2021年8月6日午後6時28分、飛行機に乗ったNittoさんは三重県上空に差しかかった時に、神秘的な光景を目の当たりにしました。どこからともなく沸き立つような雲の「白」と空の「青」、そして夕日の「オレンジ」が絶妙に重なった瞬間。「この景色はもう見ることはできない」と思い、持っていたカメラ（Nikon D5500）をかまえました。

　興奮気味にシャッターを切ったNittoさん。その中に最高の一枚がありました。「とにかく幸運でした。こんな雲に出会えたおかげで印象的な陰影になった」と運命に感謝するばかりだったといいます。

　Nittoさんが「アニメのワンシーンのような、雲の上の幻想世界」と一文を添えてこの写真をツイッター上で公開すると、2.3万件の“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「素敵すぎます」「息をのむ美しさですね」「幻想的な世界観」といった感動の声が。さらに「『天気の子』のワンシーンやな」「新海監督の映像みたいですね」など、新海誠監督による人気アニメ映画『天気の子』と重ね合わせたメッセージも寄せられています。