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除湿器がなくても湿度は下げられる? ペットボトルでできるライフハックやってみた
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電気料金の値上がりが気になる今年の夏。除湿器などを使わなくても、凍らせたペットボトルを置いておくだけで除湿ができるというライフハックは有名ですが、本当に効果はあるのでしょうか。そこで実際に、凍ったペットボトルでどれくらい除湿ができるのか実験してみました!
◇ ◇ ◇
室温が下がる原理は「結露」
ペットボトルに水を入れ、凍らせたものを置いておくだけで除湿ができるというこの方法。その原理は、空気中に含まれた水蒸気が凍ったペットボトルの表面で冷やされて結露し、湿度が下がるという仕組みです。
節電が推奨されるこの夏。本当に電気を使わずに除湿し、快適な空間を作ることができるのか、実際に試してみました。実験条件は以下の通りです。
【用意するもの】
・空の2リットルペットボトル 2本
・浅型のコンテナボックスなど受け皿 1つ
・タオル
・温湿度計
【実験場所】
より変化が分かりやすいよう、以下の条件が揃う「脱衣所」で行いました。
・エアコンなどの空調が効かない
・狭い部屋
・人の出入りが少ない
・窓がない
置き始めは湿度、温度ともに下がるも…
○実験開始前
実験開始前に計測した部屋の温度は28.4度、湿度は61%。体感としては、若干ジメッとしています。果たして、湿度と温度はどれくらい変わるのでしょうか。
○開始から10分後
ペットボトルに水を入れて、十分凍らせます。ペットボトルの表面が結露して、床が水で濡れてしまわないように受け皿の中に入れておきましょう。その近くに湿度計を置くこと10分……。部屋の温度27.6度、湿度57%。温度が2度、湿度が4%も下がったため、部屋に入ると少しひんやりしていました。
○開始から30分後
ペットボトルの周りに水滴がつき始めました。温度はさらに下がり、24.8度。一方、湿度は上昇し64%になっています。とはいえ、湿度はあっても温度が低いためか、部屋の涼しさは継続していました。
○開始から1時間後
30分後に計測した時と温度、湿度ともにあまり変化せず。ネット上では、空気を循環させるとより効果が高まるとされているため、扇風機を回し始めました。
○開始から3時間後
湿度の変化はありませんが、温度が2度上昇。ペットボトル表面には水滴が溜まり、受け皿にも少し水が溜まっていました。右側のペットボトルの氷はすべて溶けましたが、左側はまだ少し凍っていました。
○開始から5時間後
両方ともペットボトルの氷が溶けたので実験終了。受け皿にはさらに水が溜まっていました。氷が溶け切ったことで空気が冷やされなくなったためか、湿度が上昇。
凍ったペットボトルを置くことで湿度も温度も下がる
実験の結果、凍ったペットボトルを置くことで、開始10分程度は湿度も温度も下がることが分かりました。しかし、その後の湿度は60%程度を維持し、それほど低下しませんでした。一方、温度は一定時間下がり、体感でも温度の違いをはっきり感じました。
ペットボトルの中の水が凍っている間は湿度が低くなり、室内の温度や広さにもよりますが、凍ったペットボトルを置いてから10分ほどですぐに効果あり。早く湿度を下げたい方は、試してみてはいかがでしょうか。
(Hint-Pot編集部)