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洗濯物の部屋干し 生乾き臭が発生しない乾燥時間は? 早く乾かすためのポイント3つ
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教えてくれた人:大貫 和泉
洗濯物を外に干せる日が限られる梅雨の時期は、やむを得ず部屋干しする機会が増えます。晴れた日に外に干すよりも洗濯物が乾きにくく、生乾きなどの臭いも発生しやすくなりますよね。少しでも早く乾かすコツはないものでしょうか? そこで今回はライオン株式会社のお洗濯マイスター、大貫和泉さんに早く乾かすためのポイントを教えていただきました。
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部屋干しで早く乾かすためのポイントは3つ
ライオン株式会社の市場調査によると、部屋干しによる生乾き臭が気になるアイテムのダントツ1位は「バスタオル」とのこと。そのため、ここではバスタオルをメインに早く乾かすコツを教えていただきました。3つのポイントを順に見てみましょう。
○ポイント1:干し方を工夫する
大貫さんによると、バスタオルの干し方は大きく分けて以下の3種類があるそうです。
1. 裾を揃えて干す「基本形」
干す場所に余裕がある場合は、「基本形」になりますが、できるだけ「ずらし干し」の方が生地同士が重なる部分が少なくなり早く乾くそうです。
2. 洗濯物を蛇腹状に折り曲げて干す「蛇腹干し」
干す場所が少ない場合は、角ハンガーに蛇腹状に干すのがおすすめです。湿気を逃す風の通り道ができるため、早く乾かすことができます。角ハンガーにバスタオルと他の洗濯物を一緒に干す場合は、バスタオルは一番端に蛇腹状に干しましょう。
3. 竿やパイプハンガーなどにかける際、わざと裾をずらして干す「ずらし干し」
バスタオルには特におすすめ。干した際の重なる部分を小さくすることで、早く乾かすことができます。
○ポイント2:タオルを振りさばいてから干す
バスタオルを洗濯後に洗濯機から取り出した際、パンパンと数回振りさばきましょう。これによりバスタオルのパイルが立ち上がり、干す時間が短縮されるだけでなく、ふっくらと空気を含んだ状態で乾きます。
○ポイント3:扇風機や衣類乾燥除湿機を使う
部屋干しでは洗濯物が乾きにくいため菌が増殖し、生乾きの嫌な臭いが発生しやすくなります。サイズが大きく生地が厚いバスタオルは、なおさらです。そこで、扇風機で洗濯物に風を送る、衣類乾燥除湿器を使用するなど家電を利用するのもおすすめです。
干し方を少し工夫すれば部屋干しでも早く乾くため、菌の増殖が抑えられ嫌な臭いも予防できます。また、洗濯時に菌の増殖を抑える効果がある抗菌効果のある洗剤や消臭、防臭効果のある柔軟剤などを使うとより良いそうです。
そこで気になるのは、一体どの程度の時間で乾けば生乾き臭を防げるのかという目安。大貫さんによると「5時間以内に乾けば生乾き臭はしにくくなる」そうです。今後は5時間を目指して乾くように工夫してみたいですね。
(Hint-Pot編集部)
大貫 和泉(おおぬき・いずみ)
消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士、健康予防管理専門士。2児の母親としての経験と研究活動を融合して、女性目線で洗濯に役立つ情報を分かりやすく伝えるお洗濯マイスター。ライオンの洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わる。
https://top.lion.co.jp/products/hareta/