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気になるモワッと臭にさようなら 濡れた髪と下着は1秒でも早く乾かした方が良い理由

公開日:  /  更新日:

著者:村上 華子

暑い季節に気がかりな「臭い」(写真はイメージ)【写真:写真AC】
暑い季節に気がかりな「臭い」(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ふとした瞬間、自分からモワ~ッと漂う臭いに気付くと焦りますよね。中医学・薬膳の理論では、口臭、体臭、排泄臭といった体から発する臭いの元は、体に蓄積した「余計な湿気」と「熱のこもり」が合わさったものと考えます。これを中医学用語で「湿熱(しつねつ)」と呼びます。汗をかきやすいこれからの季節、臭い問題は特に気になるもの。夏をより快適に過ごすため、漢方視点の臭い対策をご紹介します。

 ◇ ◇ ◇

臭いを発しやすい「湿熱タイプ」 セルフチェック!

「湿熱タイプ」とは、自分の体から何らかの臭いを発しやすい人のこと。自分が湿熱タイプかどうかを、以下の項目を参考にチェックしてみましょう。当てはまる項目が多いほど、湿熱の傾向が強くなります。

【湿熱タイプの特徴】
・暑がりで汗っかき、頭にも汗をかく
・暑くて湿気の多い環境が苦手
・せっかちで常にイライラしている
・食欲旺盛でお酒もよく飲む
・味が濃い、辛い、脂っこい食べ物が好き
・ストレスが溜まりやすく、思い悩む
・傷や吹き出物が化膿しやすい
・便器が汚れる便(粘っこい便)で臭いが強い
・口臭や歯茎の腫れ、出血がある
・おりものの色が黄色く臭いが強い

臭わない体作りは生活習慣病のリスク回避にも直結

 湿熱タイプは、ストレス過多で、食欲旺盛な人に多い傾向があります。言い換えると、食べすぎや飲みすぎで、体内に不要なものが溜まっている状態。体内に詰まりや滞りがあると気血のめぐりや新陳代謝が落ちて、余計に湿気や熱を溜めやすくなるという悪循環が生じます。

 つまり、生活習慣の見直しによって、不要なものを排出できる体内環境を整えてあげると、臭わない体作りのみならず、将来的に生活習慣病のリスクの軽減にも直結するのです。

 すぐに始められる湿熱ケアとしては、食べすぎ・飲みすぎに注意をすることと、湿気を溜めない生活を意識することがあります。ただし、食事に関しては自分の意識でコントロールできますが、高温多湿な日本の気候では環境から受ける湿気の影響は避けられませんよね。

 でも、薬膳の知恵を生かして、湿気をなるべく寄せ付けない暮らしを実践することは可能。例えば、洗髪後の濡れた髪は温風のドライヤーですぐに乾かす、汗で濡れた洋服や下着はこまめに着替えるなど、“余計な湿気を身にまとわない“ことが大切です。

 こんな小さな習慣の積み重ねも、継続することで体はしっかり応えてくれます。その他、毎日の暮らしに簡単に取り入れられる薬膳の知恵をご紹介します。臭いの悩みの解消には、デオドラント製品を使うのも1つの方法ですが、嫌~な臭いの原因を根っこから改善して、すっきり快適な夏を過ごしましょう!