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キャサリン妃 家族で一般客に混じって格安フライト メーガン妃、ヘンリー王子への反論?
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スコットランドへ 料金は1人1万円弱 一方の弟夫妻はプライベートジェット利用で波紋
8月22日早朝8時45分、ウイリアム王子とキャサリン妃が3人の子どもを連れてイングランド南東部のノーウィッチ空港を出発、スコットランドのアバディーンに飛び立った。目的地は祖母エリザベス女王がフィリップ殿下と毎年一緒に夏の休暇を過ごすバルモラル城。しかし一家5人が利用したのは、格安航空券で知られる「フライ・ビー」のフライトで、料金は一人わずか73ポンド(約9855円)。飛行機に乗り込もうと歩く家族5人の姿がキャッチされた。このウイリアム王子の行動が、今夏、2週間の間に1回2万ポンド(約270万円)のプライベートジェットを4回も利用したヘンリー王子とメーガン妃との比較で波紋を呼んでいる。
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英大衆紙「デイリー・メール」がインターネットに掲載した動画を見ると、飛行機に乗り込もうと先頭を行くウイリアム王子は、幼いジョージ王子とシャーロット王女にまとわりつかれながら、手荷物のバッグを3つも抱えて歩いている。そのウイリアム王子の少し後を離れて、ルイ王子を抱いたキャサリン妃が続き、その様子は一般家庭の家族旅行と変わらない。
ただし、航空会社側が王子一家を最後に搭乗させ、最前列に座らせた。そのため、同乗した乗客も最初は「最初は誰もロイヤルファミリーが同じ飛行機に乗っていることに気がつかなかった」と話した。
当然、同乗者は「こんな格安チケットを利用することには驚いたが、もちろん誰も一家を煩わすようなことはしなかった」という。
今回のウイリアム王子一家の格安航空会社利用について、ベストセラーとなったチャールズ皇太子の自叙伝を書いた王室作家のロバート・ジョブソン氏は、「王室メンバーも普通に格安航空券を利用します。ダイアナ元妃はしょっちゅう使いました」と証言。さらに「ヘンリー王子とメーガン妃のプライベートジェット利用は警備上の問題だという意見もありますが、それはナンセンスというしかない。王位継承権上位のウイリアム王子一家ができるのなら、ヘンリー王子一家も同じことができるはずです」と続けて、手厳しい意見を披露した。
専門家の意見もさまざま 格安航空券を利用し弟夫妻へ反撃?
一方、ベテランのロイヤル・ウォッチャーで「ロイヤリー・スーティッド:メーガン妃とヘンリー王子自身の言葉」の作者であるフィル・ダンピエ氏は「これまでにも兄弟の確執が伝えられていることもあり、メディアの中には、ウイリアム王子が今回の格安航行券を“わざと利用したのではないか”と憶測するものもいるのではないでしょうか」と懸念する。
同氏は「例えばヘンリー王子は人口増加が環境破壊につながるとして『子供は2人以上作らない』と宣言していますが、ご存じの通り、ウイリアム王子とキャサリン妃はすでに3人の子持ち。またヴォーグのゲスト編集者を務めたメーガン妃は表紙を飾ることは“断った”としていますが、それも以前に表紙を飾ったキャサリン妃への対抗心。そちらはカバーガールだけど、私はクリエイターという“区別をつけた”という推測も生まれました。こうした一連のヘンリー王子夫妻の発言や行動に、ウイリアム王子が今回の格安航空券旅行で“反撃した”と言い出すメディアはあるでしょう」
とすれば、地球温暖化や環境破壊に反対する発言を公にしながら、自らはプライベートジェットを利用し、豪華なホリデーに興じるという金満な偽善性が批判されているヘンリー王子にとって、この兄の一撃は手痛いものに違いない。
亡きダイアナ元妃の忘れ形見として絶大な人気を誇るウイリアム王子とヘンリー王子。しかしヘンリー王子がメーガン妃と結婚して以来、何かと雑音も生まれている。そして、今回の休暇の旅行もプライベートジェットvs格安航空券という形で新たな確執の原因となるのか。今後も英国王室兄弟の動向がさらに注目される。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)