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コロナ禍で乳がんが判明 手術日の決定や入院当日までの葛藤と不安
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今年2月に乳がんが突然判明した島田みゆさん。3月末に右胸の全摘手術を受け、現在は薬物療法中です。同世代の女性に乳がんのことを知ってほしいという思いで始めたこの連載では、さまざまな実体験を綴っています。第13回は術日の決定、コロナ禍での入院についてです。(監修:みやびクリニック院長 日本乳癌学会乳腺認定医 矢加部文医師 ※本記事は調べた情報や担当医の話などを基に筆者が執筆した内容を、専門医が改めて監修したものです)
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検査結果が出て術日が決定 最短で約1か月後に
私の術式は「全摘のみ、再建なし」で決まり、手術は最短で約1か月後の3月末、術後の経過次第で7~10日間の入院に決まりました。
「最短で1か月先って! そんなに放っておいていいの!?」と不安になりましたが、私の場合は問題ないとのこと。病状によっては急を要するタイプもありますが、いろいろな体験記を読んだり話を聞いたりしてみると、事前の検査結果が出てから早くて2週間後、3週間~1か月後くらいに手術というケースが多いようでした。
できれば入院は月をまたがない方が良い
実は医療費の関係上、入院は月をまたがない方が自己負担金は少なくて済みます。高額医療費は「ひと月の医療費で限度額を超えた分」です。そのため、3月~4月などと入院月がまたがると、その月ごとで計算されてしまうので限度額は2か月分払わなくてはなりません。つまり、4月のみの入院なら、1か月分で済むことになります。
そのため、最短の術日が月末になると聞いた時は4月に伸ばそうかとも思いましたが、とにかく早く治療したいということと、自分の誕生月である3月に手術を受けてリセットしようという気持ちになり、3月末からの入院・手術に決めました。もし、今後何かで手術や入院となった場合に余裕が持てるのであれば、タイミングは考慮した方が良いポイントだと思っています。
治療はなくても、意外とあっという間の1か月
クリニックで乳がんが分かったのが2月上旬。その後、大学病院にかかり、2月中旬から下旬にかけて精密検査をして手術日が決定。2月の時点では「3月上旬に入院・手術かも」と仕事もストップさせていましたが、実際は4月こそが休むべきタイミングでした。当初イメージしていたスケジュールとはずれが生じましたが、こればっかりは仕方がありません。
とはいえ、術前のその他の検査、採卵のための毎日の通院や採卵処置、入院の持ち物準備などやることは結構あるもので、意外とあっという間の1か月。仕事のペースを抑えていたことは大正解でした。